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過去の詩  作者: 魅桜
254/320

248  つまみ喰い


なぞる指先

露わになった鎖骨

どんな味がする?

喰べてみないと分からない


拒絶する身体

反する想い

紅い口唇が

舌をちらつかせる


近付いて一思いに

食べてしまったら

どんなに良いだろう

美味しいに決まってるのに


腕や足を見るだけ

すべて剥ぎ取って

剥き出しにしてしまえば

すぐにでも喰べ終わるのに


少し甘噛みするだけ

それじゃ物足りない

デザートに取っておく

早く喰べたくて仕方無い



     2002.04.08.



甘噛み程度から本気になるまでのスピードってけっこう早いですよね? 状況にもよりますが。


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