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過去の詩  作者: 魅桜
247/320

241  奈落


下に下にと

堕ちて行く

辿り着けない

闇の底


何もない空間なのに

時々何かが

攻撃してくる

黒の中に赤が散る


血は落ちたのに

音はしないのは何故

底はもっと奥なのか

見つからない闇の底


意識も何もなく

ただ底まで堕ちる

弱過ぎて閉じ籠もる

這い上がろうともしない


辛い感情を忘れ

夢だけを抱えて

強い衝撃が走る

やっと着いた奈落



     2002.03.29.



ずぶずぶと闇に引き込まれて底の方で寝転がれば、どんな闇が広がるんだろうとワクワクしてた時期がありました。

なかなか良い闇に出会えません。




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