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過去の詩  作者: 魅桜
18/320

018  走行思想


思いっきり走りたい

大地をけり 軽やかに

ほんの少し前まで可能だった


スランプじゃない これは

一生走れないんだ 一生


長い長い滑走路

この間まで走っていた

あのレールの上を

楽しそうに うれしそうに


今は見る事しか出来ない

トップをとった時にあの快楽

もう ない


悲しい思いがこみ上げる

走りたい 走りたい

こんなにも思ってるのに

動かない足 涙が落ちる


もう一度 走りたい

無理な願い 無駄な感情

心に合わせ雨が降る

走りたい だけなのに



     1997.06.13.


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