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過去の詩  作者: 魅桜
163/320

163  崩壊城


硝子の破片が降り注ぐ

崩れていく夢の城

思い出の中にあるハズの

綺麗な所が壊れていった


城の破片を繋ぎ合わせて

思い出を残そうとする

壊れてしまった夢の城

戻る事は決して出来ない


蒼く澄んだ硝子の中で

少しずつ紅く輝く

心が泣いた証だと思う

崩壊したのは城だけでなく


精神も悲鳴をあげる

物足りなかった言葉

満足のいくモノを得られず

崩壊城へと成り果てた


降り注ぐ硝子を浴びて

深い深い眠りにつく

壊れた精神も同じに

城は崩れて壊れた



     2000.04.12.


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