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161 反解放
信じる事に疲れを感じる
裏切られると判っていたけれど
何も知らないフリをしていたから
本当は裏切りたくなかっただろうね
結果はいつも同じになるから
待ち焦がれて待ち疲れて
逢いたいと望んではいるけれど
求めている事は不可能な事なのか
謝る為の電話が辛くて
着信音がなる度 不安が巡って
毎回 同じ事を繰り返すから
今度こそは違うようにしたいと思う
感覚が麻痺し始めてるから
本当に慣れてしまう前に逢いたい
裏切る辛さが解っているから
裏切られる事を敢て選んで
けれど 疲れ始めた身体は
安心を求めて信じていて
幾度とある裏切り達を
見守るように眠りに就く
2000.03.14.