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158 憎愛
悲痛な顔を見て
躰は悦びを覚える
紅い血が混ざって
肉片が奇麗で愛しい
涙が澪れ落ちる
蒼い色が走って
切れた口唇が開く
赤くヒクついた体
憎しみが増す程に
愛しさも増していく
心が躍り狂って
狂った精が求める
透明な液体が淫ら
何もかもが混ざり合う
感情も一緒に放って
愛しく憎らしい夢
何もかもを引き裂いて
いろんなモノを混ぜ合わせる
ぐちゃぐちゃになって
悦びが躰を巡る
2000.01.20.
なくなったと思ってた厨二病要素が残っていたようです。