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過去の詩  作者: 魅桜
152/320

152  言葉の剣(つるぎ)


精神(こころ)の奥深くまで刺した

もう傷つける事しか残ってなくて

そうでもしないともっと傷つく

深く深く耐え切れなくなる


言葉に出したら終わってしまう

解っていたけれど止められなかった

苦しみを理解して欲しかった

けれど黙って何も言わない


一方的に言葉を紡いだ

“嫌い”って“もう知らない”って

“これが最後だから”って言った

本当は違う言葉を捜していたのに


違う言葉を求めたはずなのに

深く沈んだ声が耳に残って

後悔が駆け巡ったけれど

これで解らないならもう知らないから


剣に刺された精神が

何を求めているかは知らない

何を求められてるかは知らない

傷ついた心は言葉を狂わす



     1999.12.01.


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