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151 欠けた想い
信じていた者はいつのまにか
憎悪の対象へと変わっていった
信じてた言葉達が逃げた
嘘と現実が心を捕らえた
嬉しかったハズのモノは
悲しいことへと成り変わった
夢がどんどん繰り返して
昔が理想化されていく
今の状態が理解出来ず
迷宮の中へ足を運んだ
何かにぶつかる度に
何故か涙が流れていた
後ろを振り返る度に
苦しく甘い夢が招く
怒る事も笑う事も忘れ
悲しいという想いだけが
心を満たし捕らえて離さない
迷宮の中は過去への心情
信じていた者はいつのまにか
心深くまで入り込んでいた
1999.11.15.