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過去の詩  作者: 魅桜
130/320

130  悪魔の国(デ・パトリア・ディアボロルム)


漆黒の羽根が空を舞う

闇の中で金に輝く眼

白い牙に紅い口唇

誘い出す妖しい腰つき


魔王(サタン)の周りに集う

魔女達はサバトを始める

入り乱れ交わり高まる

何をしても罪にはならない


手に入れたいから犯す

罪を犯して手に入れた

白い肌の愛しい貴方

赤い血が食欲をそそる


甘い蜜が香る秘部

誘い出された快楽が

終わりなき夢へと変わる

熱っぽい眼が肉欲をそそる


何もかもをさらけ出して

触れてない場所などなくて

求めて絡まり我を忘れて

妖しい夢が心を乱す



飛んだ意識が目覚める

忘れていない甘夢達

再び快楽が始まる

終わる事のない宴


壊れても続いていく

肌が赤く染まっても

欲情が達しても

心までは満たされない


何かを壊したくて

全てを否定していた

心にある欲望をさらけ出して

満たされるまで求めていく


黒い翼が闇を抜ける

快楽達は甘夢を去る

血や叫びが回りに響く

冷めた眼が感情を刺す


惨めになる感情が

自分自身をも喰らっていく

白い牙が血肉を喰らう

蜜はまだ夢の中



     1999.05.01.


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