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過去の詩  作者: 魅桜
119/320

119  氷冷の瞳


氷の中に閉じ込められた

朽ち果てる事のない肉体

綺麗な貴方が

彫刻のように見える


目を鋭く光らせ

しっかりと前を見据えて

水海(アクアマリン)の瞳が海青(マリンブルー)

替わってしまう瞬間


どれだけ貴方を包む

氷の壁を壊そうとしたか

決して崩れる事のない

厚い厚い 氷の壁


貴方の心を表している

そんな気がして

とても悲しさが込み上げる

決して私を見ようとしない


氷冷の瞳は揺らぐことなく

氷の城が周りを覆う

火炎の力をもってしても

氷の壁は崩れはしない



氷の中に閉じ込められて

永遠の時間を生きる

綺麗な貴方が

神のように見えた


私を見ていた眼

二度とこちらを見ない

水海(アクアマリン)の瞳が海青(マリンブルー)

なってしまった瞬間


氷に包まれててもいい

だからせめて私を見て

私の力が足りないから

氷の壁を壊せない


冷たい冷たい瞳

背筋に悪寒が走る

何も出来ない自分に

氷の壁達は笑う


氷冷の瞳は動くことなく

冷たい風が吹き上げる

火炎の力を使ったとしても

氷冷の壁は溶け出さない



     1998.11.30.


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