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過去の詩  作者: 魅桜
112/320

112  脱力感


ベッドの上で寝ている

身体に力が入らない

しわくちゃになったシーツ

快楽が過ぎ去った後


視線を隣へとずらす

安心しきった安らかな寝顔

力の入らない肉体

物足りなさを感じ始める


ゆっくりと腕をあげた

気怠さが駆け巡る

髪がさらりと流れ

シーツを重なり合う


夢から破れたように

現実に引き戻されるように

力が抜けた四肢

ベッドに深く沈む


しわくちゃになったシーツ

髪がさらりと流れ

快楽が過ぎ去った後

物足りなさを感じ始める



     1998.10.01.


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