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過去の詩  作者: 魅桜
106/320

106  my blood ~汚れた血~


腕からどす黒い血が流れた

何も楽しい事などなくて

腹黒い自分の血が

どれだけ黒いか知る為に

腕を切って 血を流した


綺麗な紅の血 真紅の色

どこが黒いのだろう

腕をつたう血が あまりにも

あまりにも綺麗すぎて

自然と蒼い涙が流れた


一筋に流れる血が幻のようで

幻なのに痛みが伴っていて

見ているだけで楽しさが込み上げる

紅い赤い血 汚れた血

思わず笑いが口から洩れた


足元に血が溜まって池が出来た

紅い血が ぽつっ ぽつっと落ちる

黒いはずの自分の血が

赤すぎて苦しさが駆け巡る

自然と蒼い涙が流れた



     1998.09.05.


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