七話 ステータスとギルド
「いういやゼロ、お前レベルはいくつなんだ?」
俺が宿屋のベットで横になっていると、親父がそんな事を聞いてきた。
「へ?レベルってなに?」
そう返すと親父は、「そうか、お前は教会に行ったことがないからステータスカード持ってないのか。」と言い、自分のステータスカードを見せてくれた。
名前 ダン=ガレット
年齢 38歳
レベル 58
職業 タンク
加護 闘神の加護
HP850
MP230
物理攻撃力 570
魔法攻撃力 120
物理防御力 780
魔法防御力 580
速さ 300
スキル
剣術レベル6 盾術レベル7
拳術レベル4
称号
レイナの護衛 全てを守る者
以上のような表記があった。
これを見て真っ先に思った事は、親父強くね?
そのことを親父に聞いてみると、何年もダンジョンにいる間にいつの間にかここまでレベルが上っていたそうだ。
「なぁ親父、教会に行ったらステータスカードって貰えるのか?」
「なんだ?欲しくなったのか?よし!今日はもう遅いから明日にでも教会に行くか!」
次の日、朝イチで教会に行こうとすると、親父から教会に入ろうとすると寄付として銀貨10枚取られるから注意しろよ〜換金してくれねぇから黒金貨だそうもんなら全部持ってかれるぞーと言われたからまず換金所に行って黒金貨を金貨999枚と銀貨1000枚に変えてもらった。
その後、かなりかさばるから世界銀行に行って自分の口座を作り、白金貨3枚、黒金貨9枚、金貨989枚と銀貨900枚を貯金した。
世界銀行は独自の通信網を持っていて、名前を登録しておけば何処の銀行でも引き出せる。ちなみに、口座を作る際に指紋も取られる為、自分の名前を名乗る誰かに勝手に引き出される心配が無い。
それからやっと教会で銀貨10枚を支払い、ステータスカードをもらって、早速見てみたが………
何も書いてなかった。
その事を親父に言うと、「当たり前だろ、ステータスカードに自分の血を垂らしてみな。」
そう言われてステータスカードに血を垂らしてみると、このようなステータスが浮かび上がってきた。
名前 ゼロ=ガレット
年齢 16歳
レベル 23
職業 モンスターテイマー(進化可能)
加護 古代神の加護
HP170
MP420
物理攻撃力310(+210)
魔法攻撃力120
物理防御力530(+420)
魔法防御力520(+420)
速さ130
スキル
剣術レベル1
テイムレベル10(MAX)(進化可能)
称号
意思を受け継ぎし者 魔物の主 神獣の主
これは、俺がとても弱くて、装備が強いからステータスが高いということが分かる。それは納得した。だが、進化ってなんだ?親父に聞いたら驚ろきながら説明してくれた。
「進化というのは、職業の固有スキルがレベル10になったときにできるもので、上級職になることが出来る、お前の場合はテイムがレベル10になったからだな。」
早速やってみろというのでやってみたら、
モンスターテイマーがモンスターマスターに、
テイムが使役に進化した。
ステータスカードに、使役の説明があった。
使役…テイムが進化したスキルであり、テイムした神獣や魔物のステータスに上昇補正が入る。
どうやら、中々強いスキルを手に入れてしまったようだ。また貴族どもから狙われる理由ができた。
そうこうしていると、親父が、
「ゼロ、お前は取り敢えず冒険者ギルドに登録しておいた方がいい、冒険者ギルドは独自の規律があって国から自治が認められてるんだ、いざとなったらギルドが保護してくれる。」
親父の言うとおりなので早速ギルドに登録しにいったら、受付の人から、
「ギルド登録には試験が必要なので、試験管から試験を受けて下さい。」
結果、Dランクから始める事ができた。
え?なんで試験の時の描写がないかって?
だってカルマとエンシェントウルフを出したら一発合格だったんだからしょうがない。
そうしていると、ギルドの扉が勢い良く開かれて、「魔物の大群が迫ってきています!数は約8万5000です!街の防衛機能だけでは撃退できません!そのため緊急依頼として、街の防衛を依頼します!報酬は魔物1体につき銀貨15枚支払います!」
早速活躍できそうだ………
今回も読んでくださりどうもありがとうございますm(_ _)m