四話 魔術師と戦略家
街道を歩いているといきなり呼び止められた。
「おい!そこの旅人!止まれ!」
なんですか?と聞くと、どうやらカルマに乗っているところを母さん以外にも見られていたようで、この人は領軍隊長だそうで、部下を6名ほど連れている。
「で?その隊長殿が自分に何か御用ですか?」
「領主様から貴様を連れてくるよう命じられた。ついてこい、貴様に拒否権は無い。」
俺の答えはもちろん…NOだ。そう言うと隊長殿達が攻撃して来たからストーンゴーレムを5体ほど出して隊長以外は死んでもらった。
「貴様…おれを生かしてどうするつもりだ。」
「持っている領主に関する情報を全て吐け、そうすりゃ開放してやる。」
まぁ、予想通り嫌だと言われたから話したくなるまで鞄の中でカルマと追いかけっこしてもらうことにした。15分ごとに吐きたくなったか聞いてみるか、俺は優しいからな。
30分後やっと音を上げて全て話してくれたので、しっかり脅してから返してやった。
そうして隊長が逃げ回る姿を見ていると…
「いやはや、中々強い魔物を使役しているようですが、戦略というものが何も分かっていないお子様のようですな。」
いきなり森から出てきたこいつを警戒していると…もう1人森から出てきて、
「この馬鹿野郎!初対面の、しかもモンスターテイマー様になんていうことを言うんだ!」
そう言って相方?の頭に拳骨を落とした。
「すいません、この馬鹿がモンスターテイマー様にとんだご無礼を…ほら、謝る。」
「も…申し訳無い。」
まぁ、反省しているのならいいので許してやると、えらく感激していたもんだからどうしてなのか、それとお前らは何者なのかを聞いてみると、いくつか分かった。
・大人っぽいほうがドワーフの魔術師で偉そうなのがエルフの戦略家で二人共魔物であること。
・モンスターテイマーは魔物の間では伝説上の人物であり、一度現れたら魔物たちに安寧をもたらしてくださると言われていること。
・モンスターテイマーは信仰の対象であること。
以上のことが分かった。
礼を言うと、礼を言う必要はありませんと言われ、少し戸惑った。
少しして、一緒に行きたいと言い出したから、何ができるか聞いてみると、
「私は攻撃魔法と防御魔法と支援魔法、そしてモンスターテイマー様となら使役魔法が使えます。」
使役魔法が何なのか聞いてみると、なんと俺がテイムした神獣や魔物たちの下位互換を使役することができるというものだった。
あと、モンスターテイマー様と言うのではなく、ゼロと読んだくれるよう、頼んでおいた。
「自分は攻撃戦略から防衛戦略まで幅広い戦略を立案することができますぞ。」
試しに仮想戦略を組ませて見たところ、見事な戦略を立案してくれた。
エルフはなんかだか博士っぽい感じでどうも胡散臭い。でも頭がよくて機転が効くから頼りになる。
ドワーフは魔法による援護の他に使役魔法が使えて簡単な鍛冶仕事ができるから武器の手入れをお願いできるらしい。
俺はこれからの旅に必要だと判断し、この2人を連れて行くことを伝えると、
(エルフとドワーフをテイムしますか?)
と言う音声が聞こえてきので俺は迷わずはいと言った。
そうして、エルフとドワーフを仲間にした俺は、別の領主が治める領地に向かうのであった。
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