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一話 旅立ち

初投稿なのでおかしな点もあるかと思いますが宜しくお願いします!

 とりあえず、自己紹介といこうか、俺の名はゼロ=ガロット

ガムザという村の手の甲に狼と海蛇そしてドラゴンのあざがある以外はただの村人……だった者だ。

 ちなみに母さん曰く、手のあざもいつの間にかついていたらしく、わからないらしい。

 何があったか説明する前に一回叫ばせてほしい。

 「何でこうなったー!!?」

 ふぅ、とりあえず落ち着いたから説明するぞ。

 俺は村の近くの森に薬草を取りに出かけていたんだ、

 「いやぁ、何故かここらへんで取れる薬草は高く売れるんだよなぁ。」

 他では魔物が闊歩しているため森に薬草を取りに行くのも命がけなのだが、ここら辺は初心者が狩るようなモンスターしか出ないため、よく冒険者達が、食料調達ついでに魔物を討伐してくれるためかなり安全だった。

 珍しく籠いっぱいに薬草が取れて、ホクホク顔で歩いていると、「ん?こんなところに洞窟なんてあったっけ?」

なんとなく、俺はその洞窟を覗き込むと縦穴が広がっていて、近くにここでは採れないはずの貴重なコサリ苔が群生していた。

 「うぉぉ!?コサリ苔がこんなに!少しだけでも持って帰ろう。」

それでもう少しで手が届くという所で…足を滑らせた。

 「うわぁぁ!!」

 あぁ…俺死んだな、などと思っていると全身に冷たい感触があった、どうやら下は地底湖だったようで助かった。

俺は岸に上がると上を見上げて

 「どうやって帰ろう…ていうか帰れるのかな…」

 とりあえず、どこか休める場所を探さないと、と思い歩いていると、壁画と…台座?を見つけた。

 「何だこれ?」

一通り見ての正直な感想だった、訳わからない字で壁画は書かれており、台座にはボタンが1つあるだけだった。

 好奇心でそのボタンを押して見ると、音声が流れた。

 「証をかざしてください」

 無機質な声だった。

「あ、証?」

 なんとなく、手の甲のあざが気になったのでかざしてみた。

そうすると、また無機質な音声が流れた。

 「証を認証しました。」

それで、何か起こるのかと思っていると壁画が光り出し、魔法陣のような形になってゆき、そこから狼、海蛇、ドラゴンの三体が出てきた。

 「彼らは神獣達、貴方様をお守りいたします。詳しくはこの本をお読みください。」

 また無機質な音声で告げられた。

 取り敢えず、説明はここまでだ。

 暫くはその神獣達におびえていたが、何もしてこないので大丈夫だと分かり、渡された本を読んでみた。

 うん…とりあえず本に書いてあった事を纏めると、

 ・証は全ての魔物たちを統べるモンスターテイマーの証拠。

 ・神獣達や魔物たちは専用の鞄に入れて育成及び管理する事。

 ・鞄の中は海や山や草原などが広がっているため、神獣や魔物は、生態に適した環境で管理する事。

 ・モンスターをテイムする方法は餌付けするか力で従えるかしかないが力で従えるにはデメリットとして反抗する場合がある事。

 ・鞄は一定以上離れると自動的に持ち主の下に転送される事。

 こんな感じの事が書かれていた。

そして読み終わると本の表紙から専用の鞄ができたのでドラゴン以外の2体には入ってもらい、ドラゴンには外まで乗せてもらった。

(もちろんコサリ苔も出る前にたんまりとった。)

 神獣達の外見だが、狼は目算で体長1.5メートルほどで体毛は白く、鋭い爪を持っていた。

 海蛇は、体長10メートルほどで体は蒼く、リヴァイアサンのようだった。

 ドラゴンは、体長5メートルほどで体は紅い鱗で覆われており、4本足で立っていた。

 ちなみに鞄は皮で出来た旅行鞄のような外見だった。

とりあえず外に出ることができたため、3体に名前をつけた。

 狼はカルマ、海蛇はキール、ドラゴンはクオンと名付けた、

 名前の意味は、カルマは勇ましい、キールは神聖、クオンは力の象徴という意味を込めた。

 「とりあえず、カルマに乗って帰るか。まぁ、まず間違いなく大騒ぎになるだろうけどちゃんと説明すれば大丈夫だろ。」

 俺はかなり楽観的に考えていた事を村に帰ってすぐ後悔することとなった。

 「ゼ…ゼロ、なんでそんな化物に乗ってきたんだい!?」

今驚いているのがおれの母さん。名前は、ミシア=ガロット。

昔は冒険者をやっていたらしいが結婚し、引退してからは父さんが住んでいたこの村にきて農業を営んでいる。

ちなみに父さんは俺が産まれて2年後に病死したらしい。

 で、話を戻すが、とりあえず母さんを落ち着かせるため、あったことをそのまま話したら、母さんは真剣な顔をして、

 「いいかい、この事を絶対に誰にも話すんじゃ無いよ。」

母さんに何で?と聞くと、「こんな事が領主様とかにしられてみな、いいように利用されるのが目に見えてるじゃないか。」

 母さんにそう言われて、確かにそうだと思ったので頷いておいた。

 「ゼロ、こっちに来な。」

母さんについて行くと、絶対に入ってはいけないよ。と言われていた場所につれてこられた。

 「昔、お父さんが使ってた防具と武器だよ。お金もこれ持っていきな」

母さんに、よると父さんはそこそこ名の売れた冒険者だったらしくリザグロス装備一式とホロの片手剣とヨニの盾を渡してくれた。

 母さん曰く、リザグロス装備は洞窟の深部にしか出ない魔物の素材を元に作ってもらい、ホロの片手剣とヨニの盾は領主からワイバーンを倒したときの報奨として頂いた物なんだそうだ。

 父さんがそんな冒険者だったことにも驚いたが、母さんから渡されたお金はなんと黒金貨20枚だった。

 「母さん!?こんなにもらっていいの!?確か黒金貨って一枚あれば俺たち一年は暮らしていけるよ!?」

そう言うと母さんは、「いいんだよゼロの為にためてたんだら。」と言い返そうとしても受け取らなかった。

 母さんは、また真剣な顔をして、

 「ゼロ、もう分かってるだろうけど、旅に出な。できるだけ早くね、領主とかに見つかる前に。」

 俺が不安だと言うと母さんは笑いながら、

 「何言ってんだい。神獣様達がついてるならこんなに安全な旅は無いよ!」

 母さんは、防具や武器の他に地図やマジックバックまでくれた。母さんには頭が上がらない。

 


 俺は母さんの言いつけどおり次の日の朝には出発した。

皆には母さんが、適当に言っといてくれるらしい。

 俺は街へと続く街道を歩く、いつか必ず帰ってくると誓いながら。

読んでくれてありがとう!(これが素です)

ネタが尽きない限り投稿していくからこれからも宜しく!(不定期です)

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