ソフィア
圧倒的な力を見せたソフィアに説明を求めるアイネ、ナオト、ダン。
「あのぉ…」
「「「ごくりっ」」」
3人が生唾を呑み込むなか、主人公は…
「何を説明したら良いんでしょう…?」
ガクッ
ゲームの中なのに肩を落とした気がしましたね。気のせいでしょうかね?
「…とりあえず、なんで後衛も前衛もできるか説明してもらいたいわ」
アイネが聞くのも頷ける。そう、このゲームは職業というシステムはないものの、前衛型、後衛型と装備や鍛える能力によって決まるのだ。
「えっと…私は優柔不断で前衛か後衛かも決められなかったので、両方出来るようにしました☆」
一同絶句
「オレ…この中だと一番レベル低いと思うんスけど、そんなこと可能なんスか?」
低いと言っても中堅ほどの実力があるナオトが質問。
「いや…俺が知っている限りそんなやつ見たことないな…非効率だし、上限までいったら他の一つを極めている奴より劣っているしな」
四人の中で顔が知れているダンが言うのだから間違いないだろうと納得。
「えっ、でもソフィアちゃんはオレ達と対等、いやそれ以上に活躍してくれてたけど…」
「確かに、前衛の方が得意とか言ってたけど後衛でも十分通用するわ」
「ソフィア、お前のレベルはいくつだ?」
みんなの疑問をダンがまとめて質問すると、再びソフィアに注目する。
「えっと…そのぉ…80くらい…ですかねぇ」
「「嘘だーーー!!」」
アイネとナオトが絶叫。二人は60ほどなのだ。しばらく沈黙が続き、ダンが口を開く。
「数日前の俺たちの出会いを覚えているか?」
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数日前(ダンside)
ある宿屋の食堂での話だ。俺たち3人は近くのB級ダンジョンに潜るためにこの宿屋で休んでいた。カウンター席に座る一人の女性に気がつく。女性でソロは珍しいと思ったからと、彼女が有名な“鉄の女”だったからだ。自然に一つあけて座る。
「やぁ俺はダン。一人で近くのダンジョンに潜る気か?」
「こんにちは。そのつもりですが…」
「実は俺たちもなんだ。よかったら一時的なパーティーを組んでみないか?」
彼女が鉄の女と噂されるのは、どんな大きなギルドが誘っても決して入らず、パーティーすら組もうとしないからだ。しかし、彼女の返事は予想外なものだった。
「良いですよ。実はあそこのダンジョンに1度挑戦したんですけど、失敗してしまって困っていたところなんです。」
3人の紹介が終わってポジションを聞くと、ソフィアはチラリと四人を見て、
「…後衛です。」
と、答えたのだ。
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「あのとき後衛と答えたのはどうしてだ?」
(どうしよう…嫌われたかな…怒ってるかも…)
「あ…あなた方を見て後衛がアイネさんしかいなかったので、嘘をつきました…すみません…」
「「いやいや、それ嘘じゃないわ(っすよ)」」
「だって、前衛も後衛もできるんだから…そーゆう世渡りもできないと生きていけないわよ~」
「そうっすよ!アイネさんよりよっぽど…ぼそぼそ」
「ん?何か言ったかしら、ナオトくん?」
怖い!怖いよアイネさん!きっとナオトを動かしている人震えちゃってるよ!
「ふふっ♪ありがとうございます!」
優樹は、仲間っていいかもなとちょっぴり思った。
仲間っていいですね~




