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ゲームの世界

「ふぅ…やっぱりこっちの世界は落ち着くなぁ」


 と、呟いたのはダサかった優樹ではなく、さらさらの金髪を腰まで伸ばし、パッチりとしたエメラルドのような目を持つ美少女だった。現実世界では見ないような深紅の服を見事に着こなしている。

 優樹がパソコンに何かを打ち込むと、その美少女が


「こんにちは」


 と、誰もいないのに話した。そう、この美少女は優樹のゲームでのキャラクターなのだ。

 ほどなくして


「「「こんにちはー」」」


 と画面に表示され、3人の男女が現れた。優樹もとい美少女…ソフィアは誰もが振り返るような整った外見をしているので、ギルドへの勧誘が後を絶たない。しかし、優樹のなかに どうせ仲間なんて裏切るだろうという気持ちがあるため、ソロで活動している。たまに自分一人ではきつい場所もあるため、ソフィアは3人のパーティーと一時的なパーティーを組んでいる。


 というのも、この世界はオープンワールドで、5つの都市で形成されている。それぞれの都市に土、火、水、自然、技術に長けた種族が住んでいて、ラスボス級の魔物が潜んでいるS級ダンジョンが一つずつある。そのラスボスを全部倒せば神様に力が戻り、平和になるのでゲームクリアというわけだ。


 そして、今ソフィアがいるのは技術に長けた人間人間(ヒューマン)が住んでいる都市のB級ダンジョンの近くの野営地だ。


「いよいよダンジョン入るぜー!」


 威勢良く声を張り上げたのは盾役の騎士、ナオト。


「恥ずかしいからやめてくれる?」


 と、見下した目をナオトに向けるのはなかなかの美人な後衛の魔術師、アイネ。


「その辺にして入ろうか?」


 がっしりとした体に笑みを浮かべながらみんなをまとめる侍のダン。


 優樹はただただ無表情で


「皆さん本当に仲がよろしいんですね!」


 と打ち込んだ。このパーティーで本当に大丈夫か…と後悔を隠せない優樹であった。

もうダンジョン入っちゃいまーす

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