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ボス戦

ボス部屋に落ちてしまったユウキ、ソフィア、マイ。ユウキを守るためボスと戦うソフィアだが、果たして…

「はぁっ…はあ…」


「くすくす…そろそろスタミナ切れじゃない?」


「くっ!まだまだぁ!」


 ボスはゴブリンを巨大化したような体で角をはやし、鋭い牙を生やしている。武器はこん棒を持っていて、時々それで床を打ち付けるので衝撃波がユウキたちのいるところまで届くときもある。

 今ソフィアは一人でボスと戦っている。ユウキは逆に邪魔で、マイは戦う気すらないようだ。いくらソフィアが強くてもボスを相手に一人で戦うのは無茶なこと、それをわかっていて戦っている。


「きゃあ!」


 たった今ボスのこん棒から放たれた衝撃波でソフィアが吹き飛ばされた。普段のソフィアなら避けられたが、今は疲れもあってタイミングを失敗したのだ。


「ソフィア!…くそっ…治癒魔法が使えれば…!」


「クスッ教えてあげよっか?」


「つ~~!」


「大丈夫です…ユウキ様…マイちゃんから教わるなんて危険すぎます…」


「でも!せめてそれぐらい役にたてれば!……教えてください。」


「オッケー!…はい、これ持って。こーしてこーして…そしてこう言うの。『ヒーリング』ってね!」


 とにかく無我夢中で指示された通りにやってみて、渡された杖をソフィアに向ける。


「ヒーリング!」


 と、言ってみる。すると、なんと体力が回復した!、、、マイの体力が。


「えっ!僕魔法使えた!…じゃなくて、どうしてマイの体力が…?」


「くくく…あんた本物のバカね!さっきパーティーの画面で魔法の相手を私に設定したからでしょ。自分でやったのに…あぁ面白い!」


「っくそ!」


 悪態をつきながら相手をソフィアにしてもう一度やってみる。しかし、いくらやってもソフィアの体力は回復しない。


「なんで!なんで!…うぅ…」


「ぷぷー魔力足りなくてもう一回魔法使えないとかウケるー…ていうか、泣いてんの?なっさけな!」


「うぅ…」


 もう消えていなくなりたい…


「大丈夫ですよ、マスター。その気持ちが嬉しいです…もう、これで死んでも悔いはありません。」


「そんな!死にそうなこと言わないで…」


 気づくとソフィアの体はボロボロだった。深紅の服はところどころ裂け、汗で髪が顔に張り付いている。体力も3割ほどしかない。もう、限界だった。


「ダメだよ…そんなこと…僕のために…」


「あっ」


 ついにソフィアが細剣を落としてしまった。それを待っていたかのようにボスがこん棒を降り下ろす。


「く…」


 ソフィア、絶対絶命!


ホワイトデーか…あっけなく終わりましたね…

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