思索
ダンたちのパーティーと出会ってから数日、みんなの助けもあり順調にレベルが上がって来たのだが…
「今日はレベル上がんなかったなぁ…」
そういえば、こんな時もあったっけ…としみじみと呟くユウキ。
「強くなってくると上がりづらくなるんですよね…」
「ゴブリンばかりではなく、少し強い敵を倒したらどうだ?」
「今15レベルね…」
「なら…スライム倒そうぜ!」
「…」
各々がレベルを効率よく上げるために考えてくれている…おっと、目頭が熱くなった。
「うーーーん…」
「ねぇ、マイちゃんはどう思いますか?」
「………えっと…あのね…お兄ちゃん、ダンジョン入ったことあるでしょ?」
マイがユウキの方を見て言った。
「うん…入口付近だけど。」
ユウキの答えを聞いて満足そうに頷く。
「じゃあ、ダンジョンのボス、一緒に挑戦しよう?」
暫しの沈黙。まさかマイからそんな言葉が出るとは思わなかったのだ。13歳にしては聡明な頭を持つ彼女だが内気なところがあり、ダンジョンのボスと戦ったこともない。
「……それもありかもしれん」
「えぇっ!リーダーいいの!?」
「何事も経験でしょ?ユウキはともかく、マイがやりたいって言っているんだからいいじゃない」
「うむ、そろそろマイは挑む必要がある。」
「そうですね!マイちゃん、本当にやってみるんですね?」
「うん…マイ、このお兄ちゃんとならいいよ…」
と言ってぎゅぅぅぅっとユウキの腕にしがみつく姿にユウキは堕ちてしまったようだ。ここまで、ユウキよりマイのことを優先されていたから、なおさら心に来たようだ。
え?どこに堕ちたって?もちろんかわいさにやられたんですよ。まさか床が抜けて落ちるなんてことはおりえませんよね~
「よし、けっこう奥まで行くつもりだから準備を万全にしよう」
「そうですね~例え、D級ダンジョンといえど、ボスはけっこう強いですからね…」
「では備えを万全にして、明日の朝出発する!」
「うぇーーーい!たっのしみぃ!」
「はぁ…付き合ってらんないわ。先に帰ってる」
「えぇ~準備終わったんですかぁ?」
「いつも備えは万全よ!ったく、調子悪いから早く寝たいだけよ」
「そうか…ゆっくり休め。食事は後で運んでやろう」
「マイが運びます!」
「ふふ…ありがと…じゃ、おやすみ」
なんだか先が不安だ…
うぅ…テスト終わったのに球技大会とか…辛いわぁ…




