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再会

「ふぅ…こんなもんか…」


ダンジョンに潜って三時間。ゴブリンも数えきれないほど倒したのでレベルは9まであがった。


「マスターだんだんと上手くなってきています!特に奇襲とか!」


「はは…」


やはり面と向かって倒すのは怖いのでいつも後ろから斬りかかっている。一つ良いところがあるとすれば、敵の血が出ないことだ。斬っても切断面がもやっとするだけで助かる。しかし、ソフィアによると人間などの5種族は血が出るらしい。


「さらに、技術に長けている人間がその原因を解明しているそうですよ。」


「へぇ…」


「正直、お金をかけてまでやるんだったらダンジョンの攻略などに生かせばいいのに…と思いますけどね~」


…前々から思っていたが、ソフィアは根っからの戦士という感じだ。ぼくとは正反対の…


「さて、そろそろ帰ろう」


「そうですね。もうお腹ペコペコです…」


ちょうどその時、お腹の鳴る音がする。

きゅるるるぅぅ

ソフィアを見ると、


「ちっ違いますよ!あんなかわいい音出ません!」


顔を真っ赤にして否定するソフィアはとてもかわいい。


「え…」


じゃあいつもはどんな音なんだ…と疑問が残るユウキだが、ソフィアではないようなので音の主を探す。


すると、ソフィアが神殿の柱の一つをじっと見つめて、


「マスター…」


と、呟く。そのただならぬ真剣な眼差しにユウキもこわばりながら問いかける。


「…何?」


「…ひ…「ばあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


いきなり柱から人が大声を上げながら飛び出してくるものだから、ついユウキは悲鳴を上げてしまった。ほら、あれが出たかと思ってね。この世界にはゴースト系はいないと分かっていても怖いものは怖い。


「あぁぁぁぁ!!!」


今度はソフィアが大声を出したことに驚く。


「アイネさん!?あ!皆さんも!」


「そうよ!冷たいじゃない!人間の都市に来ていたのなら顔ぐらい出しなさいよ」


「ふふっすみません。実はマス(ふぐっっ)」


マスターと言おうとしたソフィアの口をとりあえず塞いでみたが、周りの目が厳しい。そして、痛い。


「(ごしょごしょ)みんなの前ではマスターってやめてくれる?」


「そうですか…わかりました!」


うんうん物わかりがよくて助かる。そっと手を放す。


「この方は私のご主人様のユウキ様です!」


「「「……」」」


だから…視線が痛い。ソフィアは天然なのか、天然なんだ…あぁ…


「…どういうことだ?ソフィア」


「えっと…私の人生はユウキ様のためにあるんです!なんと言ったらいいか、出会ってしまったんです!自分が成すべきことを!」


「…」


なんか恥ずい。公開告白されているみたいでそわそわして落ち着かない。


「ななっ…あんた!どーやってソフィアをタブらかしたのよ!」


やっぱり聞いている方は告白されているようにみえるよね…怒られるのかな…

ガシッと力強く肩を掴んでアイネと呼ばれていた女性は言った。


「その方法、教えなさい?」


「ぶっあっはっはっはっはっ!」


「…はぁ…」


「えっえっ」


その言葉に若い男は腹を抱えて大笑いしてるし、リーダーっぽい初老の男性はため息をついている。そして、当の本人はなんのことかわからず、反応に困っていた。


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