さっぱりわかりません
遅くなりすぎました(--;)
大変申し訳ありませんm(__)m
二度目でまだお昼ですがおはようございます。
初っぱなから寝過ぎて目は閉じたままですが、意識は覚めたのか
そう遠くない距離からふと声が聞こえてきました。
「………が、……?」
「……、…のね。」
「……は、………にて……。」
……三人、いるのかな?
声も小さめなものでしたからあまりよくわかりませんが、お姉様たちではないのは確かですね。
お姉様たちは(この世界にもあるらしい)学校に通っているので、この時間にはもう午後の授業を受けているはずで家にいないですし、お母様はいつも私の側にいますが、こんな少女のような明るい声で話さないはずです。
……………こうなったら目を開けるより他の選択肢はないようですね。
いや、考えるのが面倒臭くなったわけじゃないですよ?決して。ただ推測するのが苦手なだけです。
「…あう?(…だ、誰や…!?)」
「あ、起きたわよ!」
「お。」
「…おはようマリノア。」
お、おはようございます…って違いますよ!
どちら様ですか!?
っていうか、初対面なのに何この親しい感!?
何で名前知ってんの!?
そして誰ですか!?
むしろお母様は!?
……ダメだ。寝起きで混乱し過ぎて自分でも何言ってるかわかんないし泣きそう。…もう泣いちゃってますけど。
「え、ど、どうしよう!?この子泣いちゃったわよ!?」
「「頑張れ。」」
「この子泣かせた原因の中にあんた達も入ってるんだからね!?協力しなさいよ!」
「いや、俺子守りとかやったことねえし。」
「…そういうのは女の子の方が向いてるだろうし。」
「だからってねぇ!「何をやってるんだい?君たちは。」
あ、今のはお父様だ!
でもさっきの人たちと親しげに話してるってことは…?
「ねぇ、聞いてよディー!あいつらマリちゃん泣きやませるのをあたしに押し付けてきたのよ!」
「愚痴を聞く前にマリを泣き止ませないと、リネシアが心配する。」
あ、そうですよ。今冷静ぶってますけど現状ではすっごい泣いてますからね。
でも女の人をガン無視するのはよくないです…
美人な女の人涙目ですよ…
「大丈夫だよマリ、この人達は私の友人なんだ。」
道理で仲良さげなわけですねー
お父様にベッドから抱き上げられ、やっと泣き止んだ私はようやく三人の顔を見ることができました。
「初めまして、マリノア。僕はノームという。君のお父様の補佐をしている。よろしく」
「簡潔だなおい。あ、俺はサラマンダー。仕事はこいつと一緒だ。ほれ、いつまでも不貞腐れてないでさっさとやれ。」
「不貞腐ってなんかないわ!…ウィンディーネよ。よろしくねマリちゃん。」
えっと、緑髪の無口そうな少年がノームくんで、赤髪のダルそうな男の人がサラマンダーさんで、青い髪の美女さまはウィンディーネさん。
…すごい覚えやすいですね!
「それじゃあ、リアが帰って来たら始めてもらうよ?それまでマリのお世話よろしくね。ある程度はこの部屋に揃ってるから大丈夫だよ。あ、すぐに仕事終わらせてくるつもりだけどマリに変な知恵いれさせないでよ?」
「細けえしちゃっかり世話押し付けんなや。赤ん坊相手にそんな気起きるはずがないから安心しろ。」
ごもっともなツッコミですね!
「そういえばリアは何処行ったの?」
そうですよ!
パニックに陥ってた理由の一つであるお母様は何処に!?
「…確か、あれ持ってくるって言ってた気がする。」
…゛あれ゛ってなんですかね?
そういえば何かをする的な雰囲気があったような…
「あー、そっか。あれはリアしか作れないからね~」
お母様しかつくれないもの!?
な、何なんですかね…もしかしてこの世界って魔法とか使えたりするんですか?
……いや、まさか~、確かに見た限り部屋とか道具とかは中世ヨーロッパ風な感じはしますけどさすがに…
「あ、どうせ暇だし見せてあげようかしら!」
え、な、何をですか!?
ちょっと、まだ準備が…
「それっ!」
まだ心の準備ができないうちに、ウィンディーネさんが手から水を出してきました。
そのまま円を描いて一滴も溢れずに浮いてます。
…………ついさっきまでさんざん否定してきておいてあれですけど、こうも生で見れるとなると本気で感動ものですねこれ!!
「うー、あーい!(すげー!!もっと見してください!!)」
「「!」」
あれ?なんか今ウィンディーネさんが光ったような…
気のせいですかね。
「…あら、気に入ってくれたのね?よーし、次はこれよ!」
おおー!
輪っかの中に人がでてきたー!!
しかもさっきよりも数が増えててパレードになってる!!!
「…この子、もしかして…」
もしかして…」
「ただいま。やっと出来たのだけど、始められるかしら?」
「…お帰り。うん、早速やろうか。」
あ、お母様帰ってきた!
………て、ん?
何で三人の間に寝かされてるんだろう?
そしてそのまま私を囲んだ状態で急に三人が一斉に何かを唱え始めました。
…あの、誰かこの状態を教えてくれませんか…
三人が唱えている最中に何故か私、どこからか出てきたのか分からない球体に吸い込まれるように浮いてるんですけど…
『…汝が力を色となりて現したまえ。』
…!?
さ、三人が唱え終わったと同時にいきなり玉が光ったと思ったら、透明色だった玉がコバルトグリーンのような色に変わっていました。
「…だろうな。」
「…サポートタイプだね。」
「さっきので確信はしてたけどね。」
……二度言いますけど、誰かこの状況の説明ください。
ほんと展開が早すぎて全然ついて行けないんですけど。
いきなり美トリオが現れたかと思えば、なんか世話されてるし、
魔法を見してくれたはいいですけど、
気づいたら儀式のようなものをした後で……というか未だに目の前のあの球体と一緒に浮いてる私を助けてください切実に。
「マリちゃんお疲れ様!突然ごめんね~、今下ろすからね~」
やっとウィンディーネさんに下ろしてもらい、もとのベッドに戻りました。
「…とりあえず今日はこれで終わりだね。」
「あとはー…、属性だけか?」
「いや、適性検査もある。」
……なんすかそれ。
え、さっきみたいのがまだあるの!?
「・・・私思うんだけど、属性検査はともかく、適性検査は多少の体力が必要だし、何よりまだ一才になったばかりよ?理解しきれない状態で無理じゃない?」
いやいや明らかに無理でしょ!?
多少っていったって、赤ちゃんの体力なんてたかが知れてるし、そんなのよほどすごい赤ちゃんじゃないと………
「アミリアとライヴァは平気だったのに?」
……いましたね。とても身近に。
まさかそんなときからすごかったなんて…
余計に尊敬しちゃいますね!
「あの子たちは例外よ!リアの血が濃すぎたせいで魔力が暴走して、あの時はどっちとも検査どころじゃなかったじゃない!?」
ええぇぇぇー…ちょ、それどういうことですか!?
お母様の血が濃いとそんなことが起きるんですか!
………ってことは私はお父様の血の方が濃いということなんですかね。
「…そういや今回は違和感がある位にスムーズだな。三人目となるとさすがに薄くなってんのか?」
「…それは分からないけれど、この子はディヴィッツ寄りのようだね。」
やっぱりお父様似なんですね私。
ちょっと複雑な心境ですね…
…………………そういえば何故こんなことになったんでしょうか?
すっっっごい無理やり感溢れた終わり方ですみませんm(__)m
次は少し進むと思います