【#043《D級犯罪組織!煉獄キャスターズ》】
良夜のツッコミが草原の大地にこだましている頃、カイを探しに出ていったリュウは敵と遭遇していた。
「どこの誰かは知らないけど……出陣の義を邪魔するなんてやってくれたわね、ぼうや」
異様な格好をした女が怒りと興奮を混ぜたような笑みを浮かべる。
現在、リュウはげんなりしている。
カイを探していた道中、多人数の気配を二ヶ所感じとり、様子見で近場の気配の方へ向かうと、そこには出陣の儀とやらをしている女達がいた。
敵か見極めるべく、しばらく儀式を見ていたのだが、その儀式が余りにアレだったのでついツッコンでしまい女達に発見されてしまうミスをしてしまって、今ここに至る訳であった。
「すいません、邪魔するつもりは無かったのですが……敵だと言うことも分かったし、見るに耐えなかったしでつい……」
すると兵隊と思われる女が、他とは明らかに雰囲気の違う女に指示を仰いだ。
「女王!あいつ、あたしらんこと舐めてますよ!捕縛してやりましょう!」
「そうね、調教してやりましょう、ふふふ」
「あ、やっぱそういう方達ですか」
リュウはその女達の正体には直ぐに気付いていた。
何せ異様な格好と言うのが、ビンテージに網タイツと言う鎧を纏い、赤と黒のコントラストが妖艶さを滲み出させ、右手に遠距離武具『愛の鞭』を、左手に近距離熱性武具『褒美の蝋燭』を装備し、更に威圧感を出す為の赤きエクレンツメガネを装置した完全武装した女兵団があったからだ。尚、武具の名前等は出陣の義にて自分達で吠えていた。
(今思い出しても不快感が込み上げてくる……)
「さあ、あたしの子分達い?あの雄を女王の御膳に献上なさい!フォーホホホ!」
「へい!」
(俺の中には2つの選択肢が出ている。1、敵としてあれらを排除する。2、生理的に受け付けないので戦略的撤退)
「覚悟なさい!」
「痛みの喜怒哀楽を魅せてちょうだい!」
「大丈夫、調教と言っても二時間有ればご褒美に変わるから!」
『ホーホホホ!』
子分達の言葉攻めが既に開始される。
「戦略的撤退しか考えられん!」
2を選ぶのにそう時間は掛からなかったと言う。
「つうか痛みの喜怒哀楽って何!?不安しかないんだけど!二時間の内に俺に何をする気だ!?」
「フォーホホホ!ぼうやみたいな小物に興味はないわ!だけどせめて仕える悦びは教えてあげる!フォーホホホ!」
「ホホホ、ホホホうぜぇ━━━!」
その時だった。
逃げている森の中から良夜の声が聞こえてきた。小さくだが確かに言われた。「雑すぎるわぁー」と。
「何が!?この声って早乙女だよな、近くにいるのか!?何が雑なんだ!?逃げかたか?ツッコミか?ていうか側に要るなら助けてくれべぶっ!?」
リュウは良夜を探すため、辺りをキョロキョロ見回していたら、前方の大木に気付かず正面から激突してしまった。
同時に追ってにも捕まり、いつの間にか追い付いてきた女王の特性鞭で大木と一緒に捕縛されてしまい、身動きが取れなくなった。
「な、何だよ、この鞭!柔ら固てぇ!?」
「フォーホホホ、当たり前よ。物理的に魔導士を捕縛するために下僕の豚共(調教済み)に造らせた、ゴムのような柔らかさと伸縮さ、ワイヤーより強固にもなった特徴なのだから!」
(ぐっ!魔力を使われない純粋な物理武具!これじゃあ俺の力が通じない……!)
「さあ調教の時間よ。あたし、煉獄キャスターズの女王様が新たな悦びを与えてあげる。咽び悦びなさい、フォーホホホ!」
「いぃやぁああああああああああ!」
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「クルッ?」
「!?」
「どうした、リューネ?」
「宰も……」
リューネと宰がほぼ同時に何かに反応し、良夜とケイが何事かと訪ねる。
「リュウの身に何かが起きた感じがする……」
「クルゥ、クルル」
「男の悲鳴が聞こえる?」
宰が感じた気配と、良夜が訳したリューネの言葉から、必然とリュウが敵か何かに遭遇して、やられた若しくはやられそうと言う判断に至る。
「ケイ、ユウ、シン!戦闘準備!」
宰の言葉と共に三人は目付きを変え、外へ飛び出した。宰も直ぐに外へ向かおうとする。
「俺らも行く!」
良夜・魅紅・ハーベルトも向かおうと立ち上がるが、宰が手で制止した。
「いや、構わない。お前達はこの村に来た目的を果たしてくれ。護衛もかねてな」
宰の提示した案は正しかった。だから、三人は直ぐに引き下がった。
「━━━それに、うち(闇裂く光)の仲間がやられたんだ。後始末も制裁もうちでやらなければな」
そう言った時の宰の表情は、A級賞金稼ぎを複数人束ねるに相応しい強者のモノになっていた。
宰は外に出ていき、ケイ達と共に瞬脚で跳んでいった。
「この村に来たのって、私達(屯朶)に会いに来た訳じゃなかったんだね~」
真美が驚いてように言ってきた。
魅紅は真美の方へ向き……。
「屯朶の村のもう一つの名“医療の町メティア”に要があったの」
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大木に縛り付けられたリュウは、パンツ一丁にされていた。
「はぁぁ、ゾクゾクしちゃう」
「ちょ、タイムタイム!そういう趣味ないから!」
「良い泣き声ね。これを求めていたのよ!」
その時、SMの現場の温度が急激に低下していた事に、熱すぎるプレイが故に気付く事はなかった。
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SM現場付近。そこを一人の少女が歩いていた。
白いワンピースを着て、白銀のような色をしたセミロングに瞳を持った小柄な少女━━━名を“最氷・ヒュース”と言った。
パキパキッ
「こっちから気配……する」
彼女が通った道は、大地も草木も生物も、全て凍り浸いていた。
『to be continued』
どもども、焔伽 蒼です!
今回はギャグ回でした。現実のSM現場って、本当に漫画とかである感じなのですかね?知り合いのMの人に聞いても答えてくれないどころか、「行ってないから!」と怒られました(笑)
ちなみに僕が「馬鹿な……!」と言ったら、「こっちが馬鹿な!だよ!」と言われました。不思議な話です^^




