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騎士家系のリルダはクラスメイトで魔法使いの甘々な攻めの姿勢に大変弱々な件~乙女ゲームのモブ令嬢に転生した柔道女子の両片思い中につき胸キュンな日常を送っている~

掲載日:2026/05/04

付き合う前の、キャーッな両片思い中のワンシーンを書いてみました。

一緒にキャッてなってくれたら嬉しいです!

ここは帝都の魔術学園メモリアル学園である。


メモリアル学園の中庭のベンチに一人の女生徒が真っ赤な顔をして身悶えていた。


女生徒の名前はリルダ。

リルダの家系は優秀な騎士を多く輩出している家系である。


そして、実は転生者なのだ。

転生前は、日本の女子高校生で柔道の全国大会にも出る程の腕前であったが、減量中に交通事故に遭い、気がついたらこの世界に転生していたのであった。


ここはどうやら乙女ゲームの世界のようである。はっきりとした確証が持てないのは、元いた世界で乙女ゲームなるものを一度もしたことがなかったからだ。

だが、合間に乙女ゲームが題材の漫画を色々とネットで読んでいて、その漫画の乙女ゲームのような設定?に酷似しているため、恐らく乙女ゲーム?なのだろうと思っている。


そして、きっと自分は名もなきモブなのだろうと思っている…多分。


……で、何故リルダが一人ベンチで、身悶えているのかというと、同じクラスの、ある男子生徒との最近の出来事を思い出していたからであった。


その男子生徒の名前はアベル。

アベルの家系は優秀な魔法使いを数多く輩出している家系である。


実はリルダはアベルの事が好きなのである。


この学園に入学し、同じクラスになり、いつの間にかすごく好きになっていたのであった。


最初は特にアベルの事を異性として意識していなかったし、勿論気になる対象でもなかった。

たまたま前の席に座っているヒョロッとした男子だな、位にしか思っていなかった。

が、それがいつの間にかもの凄く好きになっていたのだ。


アベルの見た目は、ヒョロッ?スラッとして整った顔だちのクールな印象だった。

アベルが前の席だった為、グループ活動などで一緒になり、グループ活動を共にしていくうちに、ひとつの物事をきちんと考えて真面目に取り組み、周りにさりげなく気遣いが出来るアベルに、どんどん目が離せなくなり……そして好きになった。


はぁぁ~。

リルダは、オレンジ色の髪の毛に隠れた耳まで真っ赤になりながら深い溜め息をついた。


だって、初めてなのだ!恋をしたのが!前世を含めて!


わっかんないよ~。

しかし…そんな恋愛超初心者なリルダでもわかるのだ…多分…アベルも、私の事が好き!なのだ!多分きっと…絶対。


色々と思い当たる節がある。

例えばリルダは、アベルの事を自然と目で追っていた。

気付いたら青色の美しい瞳をじっと見つめてしまうのである。最初の方はただ一方的に見つめているだけという感じであったが、それがいつの間にかアベルと日に何度も目が合うようになった。

そして……最近では、リルダがハッと気がつくと、その先にはアベルの青い瞳が目に飛び込んでくる…。キュンとなる笑顔と共に。


はぁぁ~。

リルダは、また大きな溜め息をついた。落ち着け!自分!


柔道界では『最強の猛獣』と恐れられていたではないか、。しっかりするんだ。

ブンブンと首を横に振った。


しかし、あるのだ。他にも思い当たる節が……。


この前もリルダの一番苦手な呪文の授業で、先生に当てられた。

とても簡単で重要な呪文をすっかり忘れてしまったのだ。

そんな時、アベルはこっそり教えてくれたのだ。

その時は随分離れた席だったが、アベルが魔法で私のノートに呪文を書いてくれた。

そのお陰で答えることが出来、先生にも怒られずに済んだのだ。呪文を言い終わった後、アベルの方を見たら、何とアベルは微笑みウィンクしてくれたのだ。

ウ、ウィンクだと!もうアイドルみたいだね。

惚れてしまうやろ!


落ち着け。しっかりするんだ、自分。

実家の騎士団たちの間では『最恐の獅子』とゴリラのような男たちにも恐れられているではないか。


リルダは真っ赤になった頬をバチンッと両手で5回ほど叩いた。


ハハハッ

そして、また、今日決定的なことがあったのだ。

それは授業の模擬戦終了後の出来事だった、。


私は強すぎる為、模擬戦の時はいつも男子チームと一緒に戦う。…で、試合に圧勝し皆に体育会系のノリで、ハイタッチをしたのだが、アベルにもそのノリでハイタッチしたのだ。

そしたらキュッッてそのタイミングで、キュッて私の手を握ったのだ。


ダーーッッ!

アベルの手って、指が長くて骨張っていて、華奢なんだけど大きくて……セクシー、総じてセクシーな手!


そうして、じっと私を見て「可愛い顔にすり傷がある。」と言って私をっっ。


他の女子に比べたら筋肉質な私をヒョイッと抱き上げて転移魔法で医務室に連れていってくれたのだ。

勿論、手当てもしてくれた。心配そうに丁寧に消毒してくれたのだ。

ねっ!?

知らんけど、、私の事好き?だよね。

それとも乙女ゲームの男たちは、モブでもみんなそんな感じ?なのかしら?


中庭に来てから、ずっとそんな考えがループしていた。



クシュンッ。

季節は12月になろうとしていた。気付いたら小1時間程、1人で悶々と考えていたようだ。


陽が落ちるのも早くなってきた。もうそろそろ陽が落ちそうである。急に寒くなってきた。

両手で自分の腕をさする……。

…と……。

大きくて暖かなコートが肩に乗せられた。

私は思わず斜め上を見た。

「風邪引くよ。」

キャャーーアベルだ。アベルがアベルのコートを私に被せてくれた。

大きくて暖かなコートを私に。わざわざ被せてくれたのだ。

アベルは走って来てくれたのか、息が弾んでいる。

アベルも?私の事好き?だよね?


お礼を伝え、アベルの顔をじっと見る。


夕日のせいか、2人の顔は赤く染まっているのであった。



     ────終わり────




お読みいただきありがとうございました。

今回はちょっといつもと違う意味で心がざわめく物語をショートで書いてみました!!

ざまあ系ではないので評価がすごくドキドキしてます…。

もし少しでも気に入って頂けましたら、評価、ブックマーク等頂くと大変嬉しく……スキップします!

感想もきちんと読まさせて頂いてまして、精進しようと思ってます。

ありがとうございました!

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