97話 年が明けたよ
◇
年が明け迎えた1982年
今年はいよいよわたしも高校三年生になる
ビックイベントは大学受験だ!
その前に志望校である〇〇短大を受けれるよう両親を説得?納得?しなきゃいけないけどね…
なんと言われようとこればかりは曲げられないから
そして、これが一番肝心なことなんだけど、
受験が終わって、短大に合格して、その後にマキに継人を紹介してもらう… この流れがこの時代でも起きてくれないと困る… 困るどころかわたしの将来設計も一貫の終わりになっちゃう!!!
それともマキが紹介してくれなかったらわたしが継人のところへ押しかけて行ってもいいのかな?
なんとしても迫って迫って継人をわたしのものにすればそれでもいいのかな…?
そんなことになったら積極的な女として嫌われないだろうか… 一応面識はあるからそれとなく近づいて行けばいけるかも? ん?いや、待てよ…いっそ継人と同じ大学を受験するのもアリなのかも…?
もしこれがいけるんだったらマキとは普通に仲良くできるし…
今はマキと仲良くしてても心のどこかで『継人との出会いのためだけにわたしはマキと一緒にいるのかな…』なんて思っちゃう自分がいる
過去みたいになんにも考えないでマキといることができてないみたいに感じるんよね…
絶対にそんなことはない!と断言できるのに、つきまとうモヤモヤがいつも心のどこかに在った




