81話 浴衣
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早いもので一学期も終業式を終え夏休みに突入していた
茶道部の夏休みと言えば恒例の浴衣を着ての茶会があり毎年部員の楽しみの一つになっていた
去年は一年生だったのでいまいち勝手がわからないなりに楽しめたのでわたしも今から断然茶会を楽しみにしていた!
こんな楽しいことが過去は楽しめてなかったんだなぁ…としみじみ思う
これも年の功?なのかな?
また『浴衣の着付け体験』もやったりして部員じゃない生徒も一緒に浴衣の着付けを体験できる企画もあったりしてた
部活の帰り道わたしはマキに浴衣の着付け体験に来ないかと誘ってみた
「へぇ~わたしでも行っていいの?」
「もちろん!」
お互いの部活がある時は二人一緒に帰ってた
マキはそうでもしなきゃ夏休みは中々わたしに会えないから、なんて冗談ぽく言ってくれてた
いまは誰ともつき合ってないらしく時間はいくらでもある!らしい
電話で誘われたりしたら出ていくこともあるらしいけど、基本は部活を優先していたみたい
過去は夏休みに部活になんて行ってなかったわたしにどんどん知らないことが増えて行ってた
「8月にさ、花火大会あるじゃん? それ一緒にいかん?」
浴衣の話しを聞いてか、それとも前から考えてたのか、マキが花火大会へ誘ってきた
「わたしと? いいの? 男子は?」
「美紗緒といるのが楽しいからいいの! オッケー?」
その日の予定はなんにもなかったし、ぜんぜんオッケーなんだけど、一応返事を濁らせた
迂闊なイベントが起こることは避けなきゃだしね
「帰って親に予定聞いてから電話してもいい? 適当な返事できないしね」
「わかった! それでよろしく!!」
マキは花火大会は浴衣で行きたいから もしわたしが一緒に行けるなら浴衣の着付けも手伝ってほしいとお願いしてきた なるほど、それでわたしを誘ったのか…と納得した
学校以外でマキと遊ぶのは意外にもこれが初めてだ
今からわたしは花火大会の日を楽しみにしていた




