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77話 仲裁



「そりゃさ、わたしが軽率な行動したかもしんないけどさ、だからってそこまで言うこと? 美紗緒関係ないじゃん!! わたしが男子と仲良くしようが迷惑かけてないし!!」


「それが今回は誤解を生んだんでしょ! でなきゃ楠木先輩は怒ることなかったんだから!!」


「だからそれは謝るって言ってるじゃん! でも、それとこれとは話しが別でしょ!」


なんか思ってもいなかった展開になってた

だけどわたしも売り言葉に買い言葉を止められなかった… だいの大人が子ども相手に本気になっちゃってた…


取っ組み合いにこそならなかったけど少しの間わたしとマキとの言い合いが続いてた

なにごとかとテニス部員たちがいつの間にかわたしたちの周りを取り囲んでた


「ハイハイ、そこまでそこまで…」


意外にもあいだに割って入って来たのは楠木先輩だった


「もういいから、わかったから… なにもあなたたちがそんなにいがみ合わなくてもいいことだから」


いいタイミングだった、だってもうこんなくだらないことでマキに対して買い言葉を言い続けたくなんてなかったから

マキも呆然とした表情で楠木先輩を見てた


「誤解だってのもわかってるし、なんにもないのもわかってるから… わたしのヤキモチだね、一番怒らないといけないのは強志つよしのやつだわ…」


なるほど、確かに…と思った

男子の悪ふざけこそ一番の過失なんだ

だけど楠木先輩の彼氏にわたしがとやかく言うことはもっとできなかったろうなと思った


マキは楠木先輩に頭を下げて「すいませんでした!」と言うと どこかへ走って行ってしまった

わたしも楠木先輩にペコリと頭を下げマキを追う

背中から「重綱さん、大泉おおいずみをよろしく」と声をかけられたような気がした



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