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65話 会話



わたしがその場を離れたことで森下先輩は茶話会の片づけを始めだしていた


カチャカチャと茶器を片づける音が聞こえてくる

ただただ純粋なだけの行為だったとしてもわたしは変に気を回し過ぎてしまう


森下先輩に悪いことしたな…


なんて思わなくもなかったけど 別にそういう雰囲気でもなかったしなんとも思ってないよね?

あそこで目のゴミを取ってもらうってのもあり得ない行為だろうし…


わたしも片づけを手伝って帰る準備を始めた


「先生鍵はかけなくていいって言ってたよね?」


部室の様子をチェックしながら森下先輩はわたしに確認してくる


「はい、確かにそう言ってました、もう一度戻ってくるからって」


「だよね、じゃあ窓の鍵だけチェックしておこう」



 ー ガチャリ


わたしと森下先輩はドアを開けて部室を出た

少し陽も傾き始め、オレンジ色に染まりつつある旧校舎を抜けて校門へと向かって歩き出す


「今日はありがとね、重命さんが来てくれて助かった…ううん、楽しかったよ」


「こちらこそ楽しかったです! 市原先生もおもしろかったし、森下先輩のおばあさま愛も聞けたりでおもしろかったです!」


満足そうに笑う森下先輩

参加者がいなくてどうなるかと思ったそうだけど

結果的に楽しく過ごせてよかった

森下先輩みたいな人でも思いついたら後先考えずに動いてしまうことがあるってのが意外だと思った


しばらく歩いて校門を出たところで森下先輩はハタと立ち止まる


「重命さんはどっち?」



森下先輩が指を左右に振りながら校門から出てわたしがどっちへ向かうのか訪ねてくる


「わたしはバスだから、こっちですけど…」


「じゃあバス停まで一緒に行けるね」


森下先輩はわたしと同じ方向へ歩き出す

途中まで送ってくれるみたいだ

わたしも同じように先輩についていく

真横を歩くのはなんか違うような気がしたので半歩程遅れて歩くよう心がけた


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