6話 1978年!?
部屋の中には大きな勉強机、窓の近くの小さな棚、その横には少し背の高い本棚
さっき感じたカーテンの違和感… あれは間違いじゃなかったんだ…
カーテンにもう一度視線をやる 白だかアイボリーだかの生地にたくさんの赤いリンゴと緑の葉っぱが散りばめられているかわいい柄のカーテン…いや、かわいいと言うよりかわいすぎる
窓の横には小さな棚がありたくさんの小物が飾られている
ぬいぐるみやかわいらしい小物の類が狭い棚の上の面積でひしめき合うように並べられていた
(えっ?待って?見覚えがあるんだけど… どうして?)
わたしはベッドから立ち上がって部屋の中でも一際大きな存在感を放つ勉強机の方へ向かった
薄い緑の絨毯が敷かれた床に足をつける
なんだか懐かし感触… この絨毯の感触もわたしは知っている気がした
勉強机の前まで来て感じた強烈な既視感!!
勉強机そのものに関してもさることながら 机の上に広げられたノートや筆記用具たちも、あちらこちらに貼られたシールもすべてわたしは知っていた!
わたしはキャラクターが描かれた筆箱を手に取る
懐かしい…キキ&ララの筆箱…ううん、これはカンペンって呼んでたな(たぶん缶のペンケースだからカンペンなんだよね?)
とくにこの絵が可愛くてお小遣いはたいて買ったの覚えてる… 大事に使ってたな〜
少しヘコんで開くのにコツがいるカンペン
だけどわたしは難なく開けれる だってコツ知ってるから…
中に入ったエンピツもシャーペンもケシゴムも15センチ定規も全部知ってる… だってわたしのお気に入り達だったんだから
机の上で開かれたノートはどうやら英語のノートみたいだ 英単語を何度も書いた後がある
ノートを閉じ表紙を見てみると、そこには
2年C組 重命美紗緒と書かれていた⋯ わたしが中学生の時に使ってたノートだ
ノート自体になんの思い入れもないけど このノートがわたしのノートだと言うことはわかる…
事態をまだ飲み込めてはいないけど なんだか胸がドキドキしている 頭の片隅には『もしかしたら』が思い浮かんではいるけど、それを確かめるために辺りを見回す
ふと、勉強机の横に貼られたカレンダーを見つけた
カレンダーには…1978年と記されていた⋯⋯⋯
1978⋯ 1978⋯ 1978⋯
え? え? ええぇーーーーーーーっ!?
せんきゅうひゃくななじゅうはちねんっ!?
ちょっと待って…え?じゃあ令和なんねん? 平成か…?! ええっ!? 昭和!?!?
よく見るとカレンダーには昭和53年と書いてあった
わたしはドキドキしてる心臓に落ちつけ落ちつけとなだめながら大きく深呼吸をする
すぅーーーーー はぁーーーーーーー…
意味もなく勉強机の引き出しを全部開ける
本棚の本を数冊出してみてはパラパラとめくる




