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54話 ん?


文芸部を出て文化祭の出し物も一通り見て回ったわたしは茶道部へと続く廊下を歩いていた

たくさんの学生たちの喧騒も心地良く感じながら…


廊下の窓からは中庭を挟んで向かいの校舎が見える

ん?わたしは向かいの校舎に見え覚えのある人物が歩いているのに目が行った

ユミだ… ユミが男子と一緒に歩いていた

そっか、もしかしたらもうこの頃からユミは佐伯さえきとなんかしらあったのかもしれない

佐伯さえきってのは佐伯さえき博史ひろしってB組の男子なんだけど後々ユミとつき合ってた

二学期の終わりにユミから相談されたことがあったのを覚えてる

ここからは男子が誰かまではハッキリ見えないけど、もしかしたらもしかするかもね

どっちにしても後一ヶ月ないうちにわかることだろう

やっぱ高校生ともなると異性関係は中学の時よりもなにかと賑やかになる

当時のわたしは高3でマキから継人を紹介されるまでなーんにもなかったんだけどね…こんなにかわいいのに?


高校生活に慣れてきた二学期、立て込む行事にみんな急激に親密になってく感じがした

それだけクラスの一体感も増して、だけどそこに上手くハマれない子もいたりする

一口に成長と言っちゃうには多感すぎるこの時期

身近な友だちに起こる変化はわたしに時間が進んでいることを再認識させてた

青春って言葉はとても美しく輝いてる反面、時に残酷だなと思わせる


そんな青春を、やっぱり俯瞰して見ちゃう自分がいた



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