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46話  文芸部より



中に入ると外の喧騒から切り離されたかのように静かだった


中学生の時にきたクラブ見学の時はそれなりの生徒が集まって見学に来てたのでそこそこ人も多かったけど、今は殆ど部員さんたちだけなんだろう皆机に向かって思い思いの活動をしていた

これだけ静かだと余計に緊張してしまうのか ユミも少々面を食らってるように見えた


わたしはと言うと、部室を見渡しながら継人の姿を探していた…

ん?おかしいな?継人つぐとらしき人物が見当たらない


「どうしたの?ミサ?」


小声でわたしをつっつくユミ

キョロキョロしてるのに気づいたんだろう

わたしは薄ら笑いでごまかす


「ささ、うちらの活動の掲示物でも見てくださいな」


部員の人に促されわたしたちは掲示されてる数々の作品を見て回った

中学生の時に見ていたものと同じものはなく文芸部としての活動は案外精力的なんだなと感じた

ユミもあちこち作品を見ながら感心してるように見えた


あった! わたしは掲示されてる作品を見ながら継人の作品を探していた

見つけたそれは、「詩」だった


【 その先へ 】 と名された継人の詩

初めて目にする継人の作品をわたしは噛み締めるように味わった


 ーその先へ


 まだ見ぬ世界へ 僕たちは飛び立つ


 同じことを学んで来たとしても皆が同じじゃない


 僕たちは一人一人が僕たちだ


 地に足をつけながら 飛び立とう


 常に前へ前へと自分を励まそう


 世界を変えていけるのは


 一人一人の僕たちだから


若いなぁ〜、継人にもこんな時があったんだ

思わずニヤけてしまう、きっとこんなわたしを継人が見たら『きもちわりいなぁ』と照れるだろう


なんて一人継人の詩を見ながら思いを巡らせていた




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