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44話 みたび…?



入学式も終わりわたしの高校一年生初日も終わりを迎えようとしていた


入学式で講堂に向かう最中にマキを見つけた

クラスがわかってる今は探そうと思えばすぐに見つかる わたしが一方的に知っているだけでマキにすればわざわざわたしの方を見たりもしない

わたしももう意識するのはやめようと思った

来たるべき時が来ればそこできっとなにかが始まるだろうから…


継人つぐとら三年生は新校舎なんでそっちには出会える機会が中々ないだろう

来週から始まるクラブ体験までこちらも特に意識しないようにしようと思った



「ただいまー」


玄関で靴を脱ぎ階段を上がる

下でおかあさんの『おかえり』が聞こえた

鞄を部屋に置いてドタドタと階段を降りる

そのまま一直線に冷蔵庫に向かってお茶を飲む


「先に手を洗いなさい、靴も脱ぎ散らかさないの!」


母の声に返事もできずお茶を飲む


「女の子がごくごく喉を鳴らしながら飲まないの!」


母のもう一小言ひとこごとが終わるか終わらないかで


「ぷはぁーーー!!! 飲んでる時に話しかけないのー!!」


思わず言ってしまってた


「美紗緒ー!!」


「だって大人だってビールごくごく飲むじゃん!」


いい歳して親に口ごたえなんかしてた…


「ご、ごめんなさい」


急に恥ずかしくなり謝るわたしに母はぽかんとしたかと思うと急に笑い出した


「どうだった?高校生になった気分は?」


「うん、何回味わっても新鮮だなって感じたよ」


「また変なこと言って」


母もこの頃にはわたしの少し変わった言動に慣れっこになってた 冗談だと受け取ってくれてたみたい

わたしも遠慮なく素直に感想を言えるようになってた


「お昼なにー??」


「スパゲッティにしようかと思ってるけど」


やった! スパゲッティ大好き♪ きっとナポリタンだ!! 


「じゃあできたら呼んで! 明日の用意してくる!」


少し一人になりたかったわたしはお昼が用意できるまで部屋に戻った

制服を脱いで部屋着に着替える

まだまだシワになられちゃ困る、とハンガーにきちんと制服をかけた


ー ギシッ


椅子に腰掛けボーッとしてみる…

なんだかんだ慌ただしい時間の流れに知らぬ間に疲れていたのか、急に襲う睡魔に抗えなくわたしは眠りに落ちてく…




ー みさ…お…ま… みさ…さ…ま… みさおさ…


 んっ? んっんん〜


ー みさおさ…ま… みさおさま…


‥‥え? なんだか呼ばれてる気がする… てか、こういうの前もなかったっけ…


ー みさおさま… みさおさま… 美紗緒さま


‥‥‥ は、はいっ!? えっ!? まさかっ!?


何度目かの展開… さすがに覚えてる!

この声?は、天使っ!?


ー さようでございます、美紗緒さま


 え? ちょっとなに? またなんかあったの?


ー とくになにもございません。高校入学おめでとうございます


 それが言いたかったの? そんなことくらいで来れるんならさ、わたしが呼んだら出てきてくれるとかしてくれる方がありがたいんだけど!?


ー わたしはそういう存在ではございませんので


 (だったらなに!? なにか説明不足だったりしたことあるとか?)


ー いいえ、ただ本日美紗緒さまがお考えになっておられました『もし?』について少しお話しができれば、と思った次第でございます


 ⋯⋯⋯もし? もし? もし?ってあれかな? わたしが文芸部に入ったりしたら?ってやつ?


ー さようでございます


 うん、知りたい! どうなるの? 教えて? 教えて!!


ー まず、大きな改変なのですが…


『美紗緒〜? 美紗緒〜!!』


 えっ? ちょっとなに? なんで話しの途中で名前を呼ぶの??


ー わたしじゃござい⋯


『美紗緒ーー!! 美ー紗ー緒ーーー!! 寝てるのーーー???』


 ええええええっ!?!?


う、うーーーん…… ハッ!!!

いつの間にか寝てしまってた…


「美紗緒っ? 開けるよ!?」


ー ガチャ


ドアが開く音と同時に母が顔をのぞかせる

思わず音の方を見たわたしと目があった


「寝ちゃってたの? お昼出来たから食べるでしょ? 降りといで」


寝ぼけまなこのわたしはこくりと頷く

わたしの返事を確認した母はドアを閉めて降りていった


あーーー、なんか大事なことがあったような気がする

ハッキリ思い出せないけど、もしかしたら例の『天使?』関連だったかも?

必死で思い出そうとしたけど なんとなく思い出せたのは天使?に『おめでとう』って言われたかも?くらいだった





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