40話 晴れて…
そして、いよいよ迎えた入学試験当日
各々いまの自分の持てる力を全て出し切る!そんな想いで挑んだ入試も終わり…合格発表までの一週間を『心此処にあらず』で過ごしていた
合格発表当日…県立神城南の正門前でユミたちと待ち合わせ一緒に受験番号を探す
あちらこちらで歓喜の声が聞こえる中 わたしとユミも自分の受験番号を見つけた!
大丈夫、とわかっていてもやはり自分の番号を見つけた時にはホッとしてる自分がいた
ユミは番号を見つけると泣きながらわたしに『ありがとう』と伝えてきた
なに言ってんの?ユミの頑張りだよ!胸張ってよ!!
わたしたちはお互い抱き合い泣いていた
その時、わたしの視界の中に見覚えのある姿が入ってきた
合格発表の掲示板の前に見慣れぬ制服姿の女の子
自分の番号があったのか 軽くガッツポーズをして母親らしき人の元へと走ってく…
『マキだ… 間違いない…』
大泉眞紀、彼女の姿を見た時からわたしの想いは高校生活へと馳せていくのを感じた
こうして、わたしの中学時代は幕を閉じた…
中学2年まで遡ったわたしの人生
そのこと自体にも意味はあったけど 起こる出来事に意味を持たせていくのもわたしなんだ
わたしはデスクマットの下に入れた子ども達の似顔絵を見ながら自分の望みを再確認していた…




