表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/74

37話 年が明け三学期



年が明けるとわたしは両親に連れられ お正月恒例だった年始まわりに向かった

県を跨いでクルマで移動できるのも楽しかった

一年に一度、この時にしか会えない親類への挨拶まわり… やはりここでも懐かしい顔ぶれにたくさん出会えた


中でも父方と母方の祖母に会えたのが嬉しかった(祖父はどちらも既に他界してた)


どちらのおばあちゃんにも可愛がってもらってた記憶がある 正直どの親類に会っても両親より年上の人達とは一度お別れをした人達ばかりだ

懐かしさもあったが こうして元気な姿を見れていることが感慨深かった

そんなことを言いだしたら両親だってそうなんだけどね

まだまだ慣れないことはあるものだ、と感じた

ちなみにお年玉はたくさん貰えた これはこれでホントに久しぶりの経験だった

こちらでは収入源がお小遣いしかなく、貴重な収入がホントにありがたかった

子どもたちにとってお年玉とはこれほどまでにありがたいものなのだと痛切に感じることができた


短い冬休みが終わるといよいよ三学期だ

三学期ってのは期間的にも短く いよいよ中学2年生も終わりが近づいて来てるんだと思うと時の流れの速さを感じる

わたしがこっちに来てからもう半年が過ぎるんだ…


学年末の三者面談では少し困ったことが起きた

わたしの成績が良くなったことを両親に伝えた先生が志望校も今のまま頑張れば県立神城北高校けんきたも狙えると話したことだ

両親は謙遜こそすれ先生にわたしが褒められたことが余程嬉しかったんだろう まぁ、子どもが褒められて悪い気する親はいないってのは理解できる

帰り道わたしにいろいろ高校進学について聞いてきた

さすがに県立神城南けんなんに進学しないわけにはいかないわたしは テストや成績が良いのだってたまたまなんだよ?と母をなだめた

確かに今のわたしだと県立神城北高校けんきたに入学することだって可能だろうけど、そんなことが目的でわたしは現在いまここにいるわけじゃない


高校見学で継人つぐとと出会った日…

わたしの未来の一端を垣間見れた気がした

ちゃんと繋がってくレールのようなものを…

わたしはわたしの軌道に乗るんだ…

その為にも3年生になったら県立神城南けんなんに合格できるよう勉強をしっかり頑張る!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ