表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/44

30話 予期せぬ出会い?再会?



「へぇー、上手いもんだ これってなんかのキャラクター?」


ふいに肩越しから声をかけられた


「これは パティ&ジミーってキャラです わたしのお気に入りなんですよ」


背中越しの声に振り向きもせず必死に描いてるわたしに、


「これ色鉛筆 せっかく描いたんだから塗ってみれば?」


「ありがとうございます」


わたしが色鉛筆を貰おうと声のする方へ振り返ったその時…


「⋯⋯⋯えっ」


思わず声が出てわたしはそのままかたまってしまった

差し出された色鉛筆を右手で掴んだまま…


「どうかした?」


色鉛筆を掴んだまま一向に受け取らないわたしに不思議そうな表情を向ける男の子…

わたしはその部員らしき男の子の顔に見覚えがあった

ううん、絶対に知ってるって感じた

すかさず顔から胸の名札へ視線を移す

永久ながひさ】 名札には『永久』の文字が


「つ、つ、継人つぐと!?」


思わず大きな声が出てしまった

わたしの大きな声に部屋中の視線が集まる

ユミもサッチも不思議そうな目で見てた


「えっ? 確かに僕は継人だけど、なんで?」


継人のわたしを見る目が訝しげに変わる

やばい…思わず声が出ちゃったけどそりゃそうだよね… 初対面で、しかもこんな状況で⋯

なんとかこの場をやり過ごさなければ…

わたしの視界にさっきまで描いてたパティ&ジミーの姿が目に入った


「あ、あのっ! パティはジミーのところへとつぐと思いますか???」


 ⋯⋯⋯


「なにそれ?しらないよ…」


恥ずかしかった…恥ずかしかったけど、こうでもして誤魔化せたんならやむなしといったところだ

バカバカしい、と言った具合にわたしに向けられていた視線が外れ各々自分のやっていることに戻ってた…

わたしは色鉛筆を受け取ると慌てて座って色を塗り始めた…


「大丈夫?ミサ?」


ユミのかけてくれた言葉に『ごもっとも』と内心返していた…







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ