27話 それから
ー 次の日
いろんなことを理解するのに大変だった一日が終わって 本格的にわたしの中学2年生生活が始まった
なにか特別なことをするわけでもない、わたしはわたしらしく日々を送るだけだ
昨日のベビーカーの件もそうだけど、わたしが咄嗟に反応してしまう行動は わたし本来のものなんだと思う
誰に教えられたりもしないし強要されたりもしない…
わたしの赴くままにカラダが反応してしまうものに わたしは逆らわないようにしようと思った
わたしがわたしでない行動はきっと未来を変えてしまうような気がしてたから…
◇
二学期はいろんな行事があってやることがホントに多い こっちに来て早々中間テストもあった
解るってことがこんなにも楽しいことだなんて思ってもみなかったくらいテストもスラスラと解けた ただ、そのせいで中間テストで学年1位をとってしまい慌てた それまでのわたしは良くも悪くも平均くらいの点数だったんだから… なにがあった?とみんなに散々聞かれて言い訳に窮した場面もあったくらい
以降のテストは例え解答がわかったとしても程々の点数に抑えておかなきゃと思った
次いで体育祭があった
まぁこれに関しては体育好きだったから思い切りやれた 思い切りやったからってそもそもそれほど身体能力が高いわけじゃなかったから遠慮なんて必要なかったしね! 何十年ぶりかに思い切りカラダを動かせてホントに楽しかった!!
体育祭が終わってから比較的すぐに高校見学会があった わたしにユミ、サッチら三人は県立神城南高校、略して県立神城南に見学に行った
ここは学力的にも志望する生徒が一番多い印象だ
サッチは私学志望だったからつき合いみたいなもんだ
わたしとユミは神城南が第一志望足るかを確認しに来てた
当時は自分の学力的なものと、両親の『公立へ進学してほしい』という思惑が両立した最良の選択肢だった
実際、わたしの母校となった高校でもあったしね
見学会当日、当時は気づいてなかったある出来事が起きた…




