25話 天使ふたたび
◇
ー みさ…お…ま… みさ…さ…ま… みさおさ…
ん、んん〜
ー みさおさ…ま… みさおさま…
‥‥なんだか呼ばれてる気がする… けどそんなハズはない… だって、わたしは死んだのだから…
ー みさおさま… みさおさま… 美紗緒さま
‥‥‥ は、はいっ!? えっ!? わたしっ!?
んっ!? なんかこんなくだり以前もなかった!?
呼ばれた気がして目を開けた
見覚えのある世界⋯ 空間⋯?
白と黒の半分この世界
ー みさお…さま…
あっ! その声は天使!!! ってことはさっきのは夢??
ー 魂は夢というものは見れないのですよ
(じゃあ こっちが夢???)
ー 夢でもないですが… 実際にあちらの世界を体験なさってるのですから わたしの言ったこともまんざらではないことにお気づきでしょう?
⋯⋯⋯だったら さっきまでのはやっぱホントのことだったんだ…
ー さようでございます
(で? なにしに来たの? もうおしまいとか?)
ー まさか? ここでおしまいになると美紗緒さまの存在していた世界線が消えてなくなることになってしまいますよ? お孫さんどころかお子さまたちまで存在しなくなってしまいます
だったらなにしに来たの?って聞いてるんじゃん
察し悪すぎー
ー これは失礼… 前回申しておりましたように『大切』なことをお伝えしに参りました
考えてることも筒抜けなんだった⋯
大切なこと⋯ なんだろ?
ー はい、それは本日美紗緒さまが関わらなければならない三人のうちの一人との遭遇に無事成功致しました
え? なんこのことだろ? 誰のこと? ユミ? サッチ?
ー お気づきにならないのは当然ですが、美紗緒さまが坂道を転げ落ちそうなベビーカーを助けた そのベビーカーに乗っておられた方のことです
あー、確かにそんなことあったけど… 赤ちゃん? あの赤ちゃんがそうなの?
ー あのベビーカーに乗っておられた方が将来地球の温暖化を抑制するための装置を発明される方の祖父にあたるお方です
⋯ちょっと待って、めっちゃわかりにくい… 要はあの赤ちゃんのお孫さんがその なんたらって装置を発明するってことよね?
ー さようでございます ちゃんと意味はございます
⋯⋯⋯ わかるかっての!!! そりゃさ、そうかもしんないけど そんなのわかるわけないじゃん?!
むちゃぶりすぎるよ…
ー バタフライエフェクト… そういう言葉を聞いたことはございませんか?
なんか聞いたことあるよ、蝶の羽ばたきがどうとかいうやつでしょ? あなたが言わんとしてることはわかるけどさ、そんなのわからなすぎるよ
ー それでいいのです 美紗緒さまはなにもわからず過ごしていた前人生でその方々と関わってらっしゃるのですから 同じように過ごしていただいていれば自然にクリアされるはずです
はいはい、もうそれについては考えません! わたしはわたしらしく過ごしていればいいってことだよね!
でも、こうやってクリアしたなら毎回教えてくれるの?
ー それはわかりません もし、万が一関われなかった場合もお知らせに来ることはございませんので
でもなんらかのかたちとか言ってなかったっけ?
ー そちらに関しては今はご確認いただけないのですが 美紗緒さまのカラダに目印をつけさせていただいております
カラダに目印? ⋯⋯⋯それって もしかして…
(右腕のやつ!? あれがそうなの??)
ー やはり気づいておられましたか さようでございます あまり目立たない場所に目立たないようにと配慮したつもりなのですが…
なるほど、なんかわかった…理解した
だからわたしが転生?したのって今日だったんだ…
気まぐれじゃなかったのね…
ー そういうことになります お察しがいい
あなたとちがってね?
(ちょっと聞きたいことがあるんだけど? 言いたいこと言って『はい、さようなら』しないでね?)
ー なんでございましょうか? お答えできる範囲で答えさせていただきます




