表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/168

13話 ともだち サッチ



しばらく歩くと下り坂に出た


学校までの道程には小さな谷がある

うちからだと下ってのぼるとわたしが通う中学がある

3年間この谷とつき合ったなぁ

暑い夏には汗掻きながら登ったっけ…

この坂を降りてくには坂道と階段があった

わたしは階段派だったのを思い出し階段を降りてく

階段の横には自転車とか押してけるようなスロープもあって、この辺りが坂と共生してる町だなといつもわたしは考えてた


「いち、に、さん、し⋯⋯⋯」


当時も階段を数えながら降りてたもんだ

これだけ長く続く階段だと数えたくなるよね!

上りで数えるのはなんだか疲れる感じでやなんだけどね

だけど不思議と数え終わった記憶はない

だいたい途中で飽きるか、話しかけられることが多かったような気がする


「おっはよー! ミサ!!」


ごじゅういち…って、ほらやっぱり数えてるタイミングで後ろから声をかけられた


「お、おはよーーーっ!!」


足を止め後ろを振り返る⋯⋯⋯、そこには手を振りながら階段を駆け降りてくるポニーテールの制服姿の女の子!

や、やばい!? なんとなく顔も覚えてはいるんだけど名前が思い出せないっ!! 友達失格の烙印を押される!!

懐かしさもあるけど 焦りが先に出ちゃう

ハッ!と視線を胸元にやる、そこには『生田』と書かれた名札が見えた!!

この頃はまだみんな名札をつけてたんだっけ⋯わたしは⋯ つけ忘れてきてるわ…


わたしに追いついたその子は ポン、とわたしの肩を叩いて笑顔を見せる


「い、生田! おはよ!」


わたしはひきつった笑顔でさっきみた名札の名前を呼んだ


「⋯⋯? なにかのジョーク? いつもみたいに『サッチ』でいいよ!」


ケラケラ笑いながらわたしを追い越してく⋯サッチ…

そうだ!『生田いくた幸恵さちえ

サッチだ!! 懐かしー!!!

ピンチを乗り越えた後は強烈な懐かしさが込み上げてくる サッチは確か高校違うとこに進学して中学卒業した後は会う機会もなくなっちゃったんだよね…


「待ってよ!サッチ!!」


わたしはサッチを追いかけて並んで階段を降りてく

少し情報収集もしたかったしね




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ