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110話 三年生始動
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春! 春!! 春!!!
わたしが過去に来てから何度目の春?
季節は出会いと別れの春を迎えた!
そして、ついに、とうとう、わたしは高校三年生の始業式を迎える
泣いても笑っても高校生最後の年!!
あ、わたしは二度目だけど…
なにより継人と出会った年齢だ!
(とは言え既に出会っちゃってるけど…)
こなさなきゃいけない大事なイベントもあるし、とにかく運命の高校三年生なのよ
今のところ過去と大きく異なると言えば、
茶道部にわたしがずっと通ってることだよね
部長や副部長に推薦されたりもしたけど 取り敢えず丁重にお断りした
さすがにそこまで変えちゃうのはどうかと…
過去に部長だった人もいるわけだしね
三年生でもマキとまた同じクラスになれてた
これも過去と同じ…
うん、よし!ここまでは大きく変わってないはず!
やはり新学年は気持ちも新たにわくわくする
「美紗緒ー! 三年もよろしくなー!!」
新しい教室で新しい席に座ったマキがわたしに手を降ってくる
こちらこそ!とわたしも手を降ってこたえた




