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107話 三年生へむけて



それから程なくして卒業式があった

森下先輩も桃香さんも卒業していった…

後になって市原先生から二人とも志望した大学に合格できたと聞いてホッとした

いよいよわたしたちも三年生になる

過去いぜんの高校生活とは大きく異なってしまってるけど それに関してはもうどうしようもない

現在いまの自分も大切にしながら継人に出会う!これを確実なものにしなきゃ!

そのためにも…まきちゃん!! ほんとに大丈夫なの!?



今日は朝から少し気分が重かった…

学年末の三者面談があるからだ

しばらく進路については考えないようにしていたけど、いざ三者面談の日が来るとまた不安になる…

それがいよいよ今日だった


両親に言われた進学先のこと、先生にも同じように言われた

わたしの進路、わたしの未来、だけどそうすんなりとは行かなさそうな雰囲気…

わたしの未来に対して大切な時期だからこそ たくさんの選択肢がふりかかるのはわかるんだけど、それでも うまく乗り切らないと取り返しがつかないことばかり…

この先だってなにが待ち受けるかわからないけど、まずはここを乗り切らないと次はないくらいで考えなきゃいけないような気がした


中学二年生で過去こっちに転生してきたけど、今までが全然大変じゃなかったって思えるほど、ここからが大変に感じてた


(学校行きたくないな… でも今日休んだところで絶対に三者面談はあるんだよね…)

なんてちょっと弱気になる…


部屋の中を見回しながら過去こっちに来たばかりの時を思い出す…

壁に貼ってたポスターなんかは全て剥がしてた

高校に進学してからは ヤマトだピンクレディは みんな急速に熱が冷めてた

わたしとしては話しに着いてくのが苦しかったから助かったんだけどね…(サンリオはこっそり使ってる)

服も買ってもらう毎に色がシックになっていってて、それまでのかわいらしい色の服はかなり減っていた

なんだか女子高生を楽しめてないように感じてたりしたんだけど 案外周りからは『美紗緒ちゃん センスいいね』なんて言われたんよね…

無理して中学生や高校生を演じようとするのをやめて わたしはわたしと割り切っていたのが意外とうまくいってたのかも…


でも、それって日常を過ごす範囲のことだったんだよね… こうして大きな選択を迫られる現在いまが迫ると 急にそれまでの選択なんて大したことなかったんだって思えた

ここを乗り越えなきゃ…わたしは何度も自分に言い聞かせるように繰り返した





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