掌
額面通り道草を食べた
ツツジの蜜にヘビイチゴ
あの時間も無駄ではないと
今更ながら気づいた
自由気ままな田舎
下校中に分けてもらったアイス
早くチャイムが鳴れと願った
気づけば大人になっていた
持ち歩いていたノート
なんとなく皆でサインを考えた
残っている筆跡に
胸が熱くなった
知りたいし見てみたい
まだ見ぬ世界に
願い続けた夢を
捨てずに持ち続けていたい
痛いし苦しいよ
そう嘆いたのは
結局この先の未来に
期待していたかったから
くだらないような
こんな平凡な日常が
ずっと続いて欲しいと願うけれど
希望と現実が覆い被さってくる
それでもあなたの手が
変わらずに暖かかったから
目指して歩いた明日
今日も理解してもらえるように歩くよ