85話・対策 1
バレッタさんの突然の謝罪が終わった後は、馬車に乗り込み、家に送って帰って貰った。
「それじゃあ、シャーロットもアネモスも学校頑張ってね」
「うん…」 「はい…」
ん? 2人とも、何だか少し元気がないような気がする… やっぱり、今日の出来事で疲れたのかな?
だから、早めに帰って休むよう伝える前に、
「ノーリ!!」
「ん、どうした、シャーロット?」
「ま… また、一緒に冒険について行ってもいいですか!!」
冒険って、ダンジョン攻略の事かな?
「…別に、いいけど無茶だけはダメだよ?」
「はい!!」
「ノーリさん!! その時は、私も、ご一緒してもいいですか?」
「アネモスもか?」
「だ… ダメかな?」
「…いや、ダメじゃないよ。シャーロットにも言ったけど、無茶だけはダメだよ?」
「はい!!」
「それじゃあ、気をつけて帰ってね。」
「「はい!!」」
ん? 元気になったのか? まぁ、いいか。
「バレッタさんも、今日は、ありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそシャーロット様のわがままを聞いてくれてありがとうございました。もし機会があるのなら、宜しくお願いします。」
「はい。」
シャーロットたちは、馬車に乗り込み、帰って行った。馬車が見えなくなると、
「なら、僕たちも帰ってご飯にしようか?」
「うん!!」
僕たちも、家に戻りお風呂・ご飯を済ました。
ご飯を食べ終わると、ソフィアがウトウトしだしていた。その後、やる事を済ました所で、ソフィアが、力尽きたので、そっと抱きかかえ、ソフィアの部屋に連れていき、寝かせる。僕も、自分の部屋に戻り、早めに眠りについた。
◆
翌朝、目が覚め下に下りると、ソフィアはまだ起きてきていなかった。
「やっぱり、疲れているのかな?」
僕は、1人で朝御飯の準備を始める。
準備を、終えた所で、ソフィアが起きてきた。
「おふぁよ~、お兄ちゃん。ごめんね、今日も、寝過ごしちゃた…」
「気にしなくていいよ、ソフィア。ご飯出来たから、顔を洗った後、食べようか?」
「うん!!」
少しして、ご飯を食べ始める。
「お兄ちゃん、今日も、ダンジョンに行くの?」
「今日は、家にいるかな? まぁ、下のダンジョンには行くと思うけどね。」
「そっか。」
「だから、ソフィアも今日はゆっくりしたらどうだ?」
「うん、そうする!!」
ご飯後は、僕は言った通りに下のダンジョンに移動する。
作者より(捕捉)
今さら食事事情
前の家では、ポリーナさん・ソフィアが食事の準備をしておりノーリはたまに手伝う位でしたが、引っ越した後は、ノーリも前に比べ手伝うようになりました。