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79話・罠

 気配の人物たちは、すぐに現れた。

 大きな斧を持った人を先頭に、軽装を見に纏った2人のトータル3人が、僕たちの入ってきた入り口から入ってくる。

 僕は、剣を現れた彼らにむけたまま、


「僕は、冒険者のノーリです。貴方たちは、誰ですか?」


 そう聞いてみるが、

 先頭の男は、ニチャニチャと笑いながら、


「何でそんな事を答えないといけねぇんだ? 空箱さんよぉ~!!」


 先頭の斧使いは、僕の事をそう呼ぶ。

 空箱か… 久々に聞いた気がするな…

 後ろの、2人もニタニタと笑っている。どうやら、僕の事を知っているようだ。 冒険者か?


「あれ、あの人は…」


 僕の後ろで、シャーロットがそう呟いた。


「ん、シャーロット。あの人たちの事知ってるの?」


「いえ、知っていると言いますか… たぶんですけど、あの先頭の人は、私たちが、冒険者登録をする為にギルドに行った際、酔って倒れた冒険者だと思います。」


 シャーロットがそう教えてくれると、


「そう言えば、倒れた人がいましたね。言われてみたら、あの人ですね。」


 アネモスも、同調する。

 やっぱり、冒険者たちか…


「シャーロット、酔って倒れたってどういう事?」


「バレッタが、そう言っていました。ねぇ、バレッタ?」


 僕は、ダンジョンに来る迄に、起こった惨劇を知っているので、シャーロットがそう言うと、バッとバレッタさんを見る。


「…ハイソウデス」


 そっと、目をそらしながらそう答える。

 僕は視線を前に戻しながら思った… バレッタさん、やったなと…

 ん、でも待てよ。て事は、あの人たちの狙いは… ジトーとした目で、再度バレッタさんを見てみる。目をそらしたままなので、顔色までは伺えない。

 そんな僕たちのやり取りが聞こえたのかどうか分からないが、


「それより今日は、お前をぶちのめす為に、わざわざ用意したんだぜ、メイドさんよぉ!!」


 斧使いが、バレッタさんを睨み付けながら、目的を話す。


「はぁ… 貴方たちごときが、私の相手を?」


 そう言いながら、バレッタさんは、僕の前に出る。

 一瞬だが、バレッタさんの手元が光ったような気がした。バレッタさんの実力は僕も分からないが、何となくあの人たちが、束になっても勝てるとは、思えない。だけど、あの人たちには、何だか余裕が見てとれる。


「おっと、動くなよ。この状況が、どうやら分かってねぇようだな!!」


 少し慌てたように、斧使いがそう返す。


「どういうこ… 「きゃ!!」」


 後ろから叫び声が聞こえたので、振り返ると


「聞こえなかったのかい? 動くなって言ってたでしょ?」


「お兄ちゃん…」


 倒れていた女性が、ソフィアの首に短剣を当てていた。

作者より(没案)


 ノーリは、現れた人物をバレッタさんに任せ、僕は、振り返る。


「気絶の女性さん… 貴方は、「突然、頭に衝撃を受けて気づいたら、彼に起こされてました…」とおっしゃいましたね。」(某眠りの名探偵風)


「そ… それが、何か?」


「おんや~、なら、私たちが聞いたあの叫び声はいったい、何だったんでしょうね…」


「そ… それは…」


「答えられないのなら、私が代わりにお答えしましょう。貴方は、自分で叫んだ後、気絶したふりをしていた。そうですね!!」


「な… なんで、私がそんな事を… 「簡単な事です。貴方が彼らの味方だからです!!」」


「!!」


 ガクッ…

 気絶の女性は、四つん這いになった…


 てな、馬鹿事を一瞬考えていた、作者…

 当然、話の流れが可笑しかったので、闇の彼方に葬られました(゜Д゜)ノ⌒・

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