71話・訓練後
モンスターを変えたりしながら、ソフィアの訓練は夕方くらいまで続いた。途中のお昼は、草原で食べたり、僕との模擬戦などもやったりした。
「ソフィア、そろそろ終わろうか?」
「ハァ… ハァ… 分かった。」
模擬戦で動き回ったせいか、ソフィアの息があがっている。
「大丈夫かい、ソフィア?」
「うん… ちょっと、疲れただけ…」
そう言って、座り込んでしまう。
昼夜機能をつけたので、ダンジョン内も暗くなってきている。
「そっか… よっと。」
僕は、座り込んだソフィアを抱き抱える。
「お… お兄ちゃん!!」
「ちょっと我慢してな、ソフィア。このまま上にあがるだけだから、しっかり掴まっててな。」
「う… うん…」
ソフィアも落ちないように、ギュッと掴まってくれる。
"それじゃあ、アコ。僕たちは帰るね"
『はい、いってらっしゃいませ』
僕たちは、そのまま上に戻り、ソフィアを椅子に座らせる。
「それじゃあ、お風呂のお湯でも入れてくるよ。」
「ごめんね、お兄ちゃん。」
「気にしなくていいよ。」
僕は、お風呂場にむかい馴れた手付きで魔道具を起動させる。起動させた後は、ソフィアの元に戻る。
「ソフィア、調子はどう?」
「うん、もう大丈夫だよ。」
「それは、良かった。そういえば、LVは上がったかい?」
「ちょっと、待ってて!!」
そう言って、ソフィアは、自分の部屋に行き少しして、戻ってきた。どうやら、部屋にカードを置いていたようだ。
ソフィアは、カードに魔力を流し、ステータスを見せてくれる。
名前:ソフィア 種族:人族 年齢:9 性別:女
LV: 8 生命力: D 魔力: C
力: D 器用: D 防御: D 敏捷: D
知力: C 精神: C 運: A 魅力: D
スキル:光魔法Lv1、闇魔法Lv1、魔法強化Lv1、魔力チャージLv1
称号:ー
スキルポイント:17
「ちゃんと、上がってるね。そうだ、これを飲んでおいて。」
僕は、ソフィアの訓練中に作製しておいたスキルポイントの実を渡す。
「お兄ちゃんこれは?」
「あぁ、それは…」
僕は、スキルポイントの実の説明をする。
ついでに、今まで伝えてなかった僕のスキルについても説明する。
「さすが、お兄ちゃんだね!!」
話を聞き終えたソフィアは、そう言ってくれる。
「ありがとう、ソフィア。」
そう言って、頭を撫でてやる。
その後、スキルポイントの実を食べてスキルポイントが172まで上がり、ポイントを振り分け、闇・光魔法をLv2まで上げた。
その後は、ソフィアがお風呂に入っている間に、夕御飯を買いに行き、上がったソフィアとご飯を食べ、僕もお風呂に入り、早めに休んだ。