58話・魔力交換を活用する為に 1
寝る前、次の日の朝早くと、魔力交換用の魔力を流して、やっと100%まで貯まった。魔力が貯まると、回復草と時の同様に、目の前に宙に浮いた状態で、小瓶に入った真っ赤な液体が現れた。すぐに、アイテム鑑定をしてみる。
アイテム名:不死鳥の血
説明:伝説の鳥とされている不死鳥の血液。
希少度:★★★★★★★★★☆
ちゃんと、交換できた…
魔力をかなり使うが、それは時間をかければいいだけだから、本当にとんでもない能力だな…
不死鳥の血を、アイテムボックスに入れた後、二度寝する。魔力を大量に使った事による疲労で、盛大に寝坊した。
寝坊した僕は、今後の魔力交換を最大限に活用する為に、家のダンジョンに行った。
『おかえりなさいませ、マスター』
「ただいま、アコ。ごめんけど、触れるね?」
『マスター。私の全ては、マスターの物です。許可などとらなくても、大丈夫です』
「…そうか、ありがとうアコ。」
僕は、そう言ってからアコに触れる。
ダンジョンポイント:120
ダンジョン形態:統合型
追加製作機能:拡張 必要ポイント:100 ▼
ダンジョン階層:1階
製作可能なアイテムリスト:回復草 必要ポイント:1
創作可能なモンスターリスト:スライム 必要ポイント:5
ポイントは順調に増えているが、アイテムとモンスターは増えていない。
「なぁ、アコ?」
『はい、何でしょうか?』
「アイテムとモンスターの増やしかってどうやったら出来るのかな?」
『ダンジョンの成長や素材を取り込む事によって、増えると思います』
「素材の取り込みは分かるけど、ダンジョンの成長ってどういう事?」
『ダンジョンの成長とは、追加製作機能を使っての階層機能の増加や階層の追加などです』
「そうなんだ… ありがとう、アコ」
僕は、アコから手を離してから、
「魔力交換」
『交換する素材を選んで下さい』
・ 回復草 魔力消費量:E
・ 魔力草 魔力消費量:E
・ 毒草 魔力消費量:E
・ 麻痺草 魔力消費量:E
・ 睡眠草 魔力消費量:E
・ 回復茸 魔力消費量:E
・ 魔力茸 魔力消費量:E
・ 毒茸 魔力消費量:E
・ 麻痺茸 魔力消費量:E
・ 睡眠茸 魔力消費量:E
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僕は、そこから魔力草を選択して、魔力を流す。
少ししてから、目の前に、魔力草?が宙に浮いた状態で現れる。話では、聞いた事はあるけど、何気に魔力草を見るのは、初めてだったりする。念の為、アイテム鑑定を行う。
アイテム名:魔力草
説明:魔力回復効果のある薬草。魔力回復薬の原材料でもあり、そのまま食べる事でも微量回復可能。ただ、かなり苦い。
希少度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ちゃんと、魔力草だ。
「アコ? 素材の取り込みはどうやってするの?」
『ダンジョン内にて、素材を置いてから"吸収"と唱えるか、素材を私に直接触れさせてから"吸収"と唱えると取り込むことが出来ます』
「分かった」
僕は、交換した魔力草をアコに触れさせてから、
「吸収」
すると、魔力草は、淡く光だしてから徐々に溶けるように、取り込まれていった。
「もう1度、触れるね。」
製作可能なアイテムリストに増えているかどうか確認する。
作者より(捕捉)
周りに誰もいないので、ノーリは声に出してアコと会話してます。