表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/389

6話・スキルポイントの実

 思ってた通り、作製できるアイテムが増えていた。

 アイテムの効果は、何となくだが理解出来る。最後のスキルポイントの実が一番気になったので、そのまま作製してみる事にした。


『スキルポイントの実 Ⅰを作製する事で、よろしいですか?』


 ・ はい   ・ いいえ


 はいを選択する。


『作製時間:1時間』


 …どうやら、作製時間も、作製するアイテムによって異なりそうだな。さて、どうしたものかと思っていると、


 ぐ~~~


 お腹がなった。回復草採取や、他の素材を集める為に動き回ったからだろう。よく見たら日も天高く昇っていた。ソフィアが作ってくれた弁当でも食べようと思ったが…


「宝箱に入れていたままだった…」


 作製中の宝箱を開けたらどうなるか分からないけど、ついでにそれも試す為に、開けてから弁当を取り出してすぐ閉める。作製時間を確認すると、


『作製時間:59分』


 開けても、ちゃんと時間は進んでいた。

 休憩がてら、弁当を食べながら、待つ事にした。


 ~59分後~


『作製完了しました』


 開けてみると、魔石と何粒かあった木の実が全て無くなっており、木の実を置いていた場所に光る木の実?があった。たぶん、これがスキルポイント実だろう。

 空を手に取り、アイテム鑑定をかける。


 スキルポイントの実 Ⅰ ・・・食べる事で、スキルポイントが5貰える。


「よし!!」


 思った通り、スキルポイントが貰えるアイテムだ。

 僕は、すぐにそれを口に入れ、飲み込む。

 飲み込んだ後、すぐにギルドカードを取り出し、魔力を流す。


 名前:ノーリ 種族:人族 年齢:11 性別:男

 LV: 3 生命力: E 魔力: S

 力: E 器用: D 防御: D 敏捷: D

 知力: A 精神: E 運: D 魅力: D

 スキル:剣術Lv1 宝箱作製Lv2 アイテム鑑定Lv1

 称号:ー

 スキルポイント:5


 ちゃんと5ポイント、増えていた。

 僕は、その場でガッツポーズすると同時にもっと増やしたいという気持ちに駆られ、またしても森に入っていった。

 そんな浮かれた気持ちで、数匹のスライムを倒しながら、いつもより森の奥に入ったせいか、気づいた時には時既に遅く、少し前の草むらから2匹のゴブリンが表れた。


「「グギャギャギャ」」


 2匹は、獲物を見つけた事が嬉しいのか、笑いながら迫ってくる。

 鼓動が速くなっていくのを感じ、息も少し荒くなってくる。僕はゴブリンに背をむけ、一目散に逃げ出す。1匹でも大変だったので、2匹相手に勝てる訳がない。


「「グギャー!!」」


 走りながら、後ろをちらっと見ると、2匹は追って来ていた。距離は少し空いているが、ゴブリンの元の敏捷や午前中に動き回った疲れもあるせいか、だんだん距離をつめられる。

 このまま逃げても追い付かれると判断した僕は、自分の不注意さに憤りながらも、木のかげに隠れ、そのまま這うように距離を取り息を殺す。

 それが功をなしたのか、僕を見失ったゴブリンは二手に別れた。このまま、別の方向に行ってくれと祈ったが、そううまくいく筈もなく、ゴブリンの1匹がこっちにむかって歩いてくる。

 僕は腹をくくり、剣を引き抜きながら、音を立てないように立ち上がり剣を構える。

 草や葉を踏む音が、どんどんこちらに迫ってくる。僕は握る手に力を込め、音を便りに近づいてきたゴブリンにむかって、思いっきり剣を振るった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ゴブリンの出る森で1時間もボーッとしてるの危ないでしょ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ