54話・ポイントの増やし方
様々な機能が追加されていた。
昨日を確認した後、手を離す。
"ありがとう、アコ。また、明日来るね"
『はい。いつでも、お待ちしております』
「それじゃあ、ソフィア。今日は、もう帰ろうか?」
「はい!!」
僕たちは、鍵をしっかり掛けたのを確認した後、ポリーナさんたちの所へ戻った。
◆
「「ただいま!!」」
「2人とも、おかえり。それで、ノーリ。家は、買えたのかい?」
「はい。無事、購入出来ました。」
「そうかい。それは、良かったねぇ。晩御飯はもうすぐ出来るから、2人とも、手でも洗っといで。」
「「はい」」
手を洗い、リビングに行くと既に、用意されており、椅子に座ると晩御飯を食べ始める。
「それで、ノーリ。いつから、買った家に移り住むんだい?」
「そうですね… 色々買え揃えないといけない物もあるので、すみませんが、もうしばらくは、こちらで、お世話になってもいいですか?」
「大丈夫だよ、ノーリ君。なぁ、ポリーナ?」
「そうだよ、ノーリ。遠慮なんていらないよ!!」
「ポリーナさん、ダニールさん、ありがとうございます。」
その後も、話をしながら晩御飯を食べ、部屋に戻った。
「お兄ちゃんは、明日はどうするの?」
「そうだなぁ…」
家具など、必要な物を買うにも、今の手持ちじゃ少し心もとないから、お金を稼がないといけないよな…
筋肉痛は、アイテムボックスに残っていた魔石を使い、回復薬を作製して飲んだので、完全回復した。
「…残った部屋を確認してから、お金を稼ぐ為に、ダンジョンに潜るかな?」
「…そうなんだ。部屋の確認をする時、ついていってもいい?」
ソフィアが、そう聞いてくる。
まぁ、特に危険な事は、ないと思うから、
「いいよ。ソフィアも一緒に暮らすんだから。」
「ありがとう、お兄ちゃん!!」
さて、明日の予定も決まったし、僕は寝る事にした。
◆
次の日、僕たちは家へとむかった。
家に着くと、まずは部屋の確認をして回った。
「なぁ、ソフィア?」
「なに、お兄ちゃん?」
「ソフィアは、どの部屋にする?」
「?」
「この家は、部屋数も多いから、ソフィアだけの部屋だよ。」
「…お兄ちゃんの部屋の隣がいい。」
「そうか? なら、また今度決めようか?」
「…はい。」
部屋を一通り確認する。メゾンさんが言った通り、魔道具があった。ただ、どうやら魔道具を動かすのに必要な色魔石がなかった。
確認を終えたので、下のダンジョンへむかった。
階段を下りてから、ダンジョン移動で、ダンジョンルームへ移動した。
『おかえりなさいませ、マスター』
"ただいま、アコ"。早速で悪いけど、触れてもいいかい?
『どうぞ』
ダンジョンポイント:110
ダンジョン形態:統合型
追加製作機能:拡張 必要ポイント:100 ▼
ダンジョン階層:1階
製作可能なアイテムリスト:回復草 必要ポイント:1
創作可能なモンスターリスト:スライム 必要ポイント:5
思った通り、ダンジョンポイントが増えていた。これも、アコからの情報通りだ。
だけど、念の為もう1度、アコに確認してみる。
"アコ。悪いけど、ダンジョンポイントの増やし方について簡単でいいから、聞いてもいいかい?"
『分かりました。増やし方の種類は、何種類がありますが、主な増やし方は、魔力を持った者がダンジョンにしばらく滞在する、様々な素材を私に取り込ませポイントにする、ダンジョンマスターである、マスターの魔力をポイントにする方法などですね』
"ありがとう、アコ"
ちゃんと、情報通りだな。なら、お金を稼ぐだけじゃダメだな。装備も壊れたから、新しいのを用意しないといけないし… する事が増えたのに、僕はワクワクが止まらなかった。
作者より(捕捉)
魔石 → 種族魔石(ゴブリンの魔石など)
混合魔石(ノーリの宝箱作製でのみ作れる魔石)
魔法石 → 魔法を使う事の出来る特殊な石
色魔石 → まだ出てきてないが、火石や水石などの属性
効果がある特殊な石