表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

366/389

閑話・突然の知らせ

 その知らせは、朝食を食べている際にあった。


「お食事中の所申し訳ございません。早急に、ご報告したい事があります。」


 音もなく現れたその人物は、とある人物を見張らせていた私の手の者だ。

 いつもは、決まった時間に報告にやってくるので、突如としてやって来たと言うことは、何かしらが起こったのだろうと判断する。

 すぐ周りの者たちを下がらせてから、用件を尋ねる。


「それで、何があった?」


「はい。どうやらフーリッシュ様が、お亡くなりになられたようです。」


「なに!!」


 思いもしなかった報告に、目を見開き驚いてしまう。

 それは、私だけでなく、横で聞いていたレジーナも驚いていた。


「…いや、すまない。報告を続けてくれ。」


 だが、すぐ心を落ち着かせ、続きを促す。


「分かりました。ですが、詳しい事はまだ調査中なので、今分かっている範囲での報告になりますがよろしいですか?」


「あぁ、それで構わないから、順に説明してくれ。」


「分かりました。あの家の家精霊(ブラウニー)が、慌てた様子でどこかに向かわれていた為、後をつけさせた所、治療士を呼びに行かれたようでした。」


「治療士か… フーリッシュは、どこか悪かったのか?」


 そう言った報告を受けた覚えがないが、一応確認してみる。


「いえ、どこか悪くしていると言う情報はありませんし、治療士が通っている様子もありませんでした。」


 報告通りか。


「続けれくれ。」


「はい。それで、家の中を探ってみて、どうやらフーリッシュ様が亡くなられたと耳にしました。それで、確認した所、それが事実であったので、調査を他の者に任せ、私は先にご報告しに来ました。」


「そうか… では、フーリッシュが亡くなった原因は分かっていないのだな?」


「すみません。それはまだ調査中です。」


「…分かった。なら、調査を継続し、逐一報告してくれ。」


「分かりました。では、失礼します。」


 その者は、来た時同様に音もなくその場を後にした。


「どういった事なのでしょうか?」


「分からん。だが、何かあったのは確かだろう。とりあえず、報告を待つしかないだろう。」


「そうですね。」


 食事を済ませて、いつも通りにやるべき事をやる。



 ◆



 チリーン


「!?」


 音がなった瞬間、私たちは顔を見合わす。


「ねぇ、もしかしてなんだけど、あいつってあの子に…「レジーナ、その先を言うのは止めておこう」」


「そ… そうよね。いくらなんでもあの子がそんな事…」


「「やりそう(だな)(ね)」」


 どうやら私たちの考えは同じだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ