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28話・異変 1

朝御飯を済ませてから、早速ダンジョンへ、転移版を使って潜った。

 装備している剣は、もちろん、今日の朝出来上がったホヤホヤの剣。

 6階層へ、降りてモンスターを探す。丁度曲がり角を曲がった所で、ホブゴブリンと遭遇する。


 「グギャ!!」


 ホブゴブリンは、僕めがけて迫って来ながら、持っている剣を振り下ろしてくる。

 いつもなら、バックラーで受け流す所だが、今回は出来上がった剣で、受け止めてみる。


「危なっ!!」


 なんと、受け止めたホブゴブリンの剣がそのまま真っ二つになり、切れた剣が僕の顔の横を横切っていった。  

 それを横目でおった後、前に向き直ると、剣を切られ体勢の崩れたホブゴブリンは、俺の構えてあった剣へ吸い込まれるように倒れ込み、頭と胴体がお別れした。


「ま… まさかここまで切れ味があるとは、思わなかった…」


 魔石を拾い、次のモンスターを探した。

 また、ホブゴブリンを見つけた。今度は、僕から走りより、袈裟斬りの要領で、剣を振り下ろす。やはり、先ほどの切れ味は間違えではなく、剣は何の抵抗もなく、ホブゴブリンを斬るだけでなく更に、あれだけ硬かったダンジョンの床にすら、剣先がめり込んでしまった。


「やっぱり、凄い切れ味だな… これで(仮)なんて信じなれないよな…」


 その後も、出会うモンスターを悉く一刀で斬り伏せていった。最初の頃は、剣の重さに振り回された感があったが、それも次第に、なれていき、しっかりと振れるようになった。





 ~とある2人組の中堅(Cランク)冒険者パーティー~


 彼らは今、回復草採取の依頼を受け、とある森にむかっていた。


「なぁ、バイプ?」


「何だよ、レーヤ?」


「回復草の採取なんて辞めて、すぐにダンジョンに潜ろうぜ!!」


「さっきからお前、そればっかだな…」


「だってよ、草をちんたら採取するより、俺はバッタバッタとモンスターを倒して~よ!!」


「はぁ… お前、今俺たちが何でここにいるのか忘れた訳じゃないよな?」


「うっ!! そ… それは、あいつらが…」


「あいつらじゃないよ… お前が、アンダーたちの挑発にのって、冒険者ギルドで暴れるから、罰としてこの依頼を押し付けられたんだろ?」


「それは、そうだけどよ…」


「それに、今頃、アンダーたちも同じ依頼を受けている筈だがら、出会う前に、さっさと、終らせるぞ!!」


「はぁ… 分かったよ。」


「ギャーーーーーーー!!」


「「!?」」


「な… 何だ、今の声?」


「分かる訳ねぇだろ!! で… でも、あの声リングじゃないか?」


「た… たぶん?」


「とりあえず、行ってみるぞ!!」


「あぁ!!」


 むかった先には、何かに群がっているゴブリンたちがいた。


「お… おい、こんなにゴブリンがいるなんて聞いてねぇぞ!!」


「知るかよそんな事!! それより、ここからすぐ、逃げるぞ!!」


 来た道を戻ろうと、振り返るとそこにもすでに、数匹のゴブリンたちが待ち構えていた。

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