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272話・次々

 話が一段落ついた所で、


「じゃあ、エルに私以外の友達が出来た事だし、私とも友達になりましょう、ノーリ。」


 今まで僕たちを静観していたラウムさんが、そう言ってきた。


「ラウムさんともですか?」


 まさか、そんな事を言われるとは思わなかったので、少し驚きながら、振り返る。


「ん? エルとは友達になったのに、私とは駄目なの?」


「あ、いえそう言う訳じゃないです。ただ、少し驚いていただけです。」


「なら、私とも友達になってくれるのよね?」


 ニコリと笑いながら、ラウムさんは、僕がやったように、手を差し出してきたので、


「はい。ぜひお願いします。」


 僕は、ラウムさんの手を握る。

 すると、


「あ、なら、ついでに私も。」


 そう言いながら、グラディウスさんが、机の上に身を乗り出してきて、僕たちの手の上に、自分の手を重ねてきた。


「え、グラディウスさんともですか?」


 グラディウスさんまでそんな事言ってくるとはと思いそう聞いてしまう。


「えぇ、そうよ。だって、私とノーリ君との関係って、ギルマスといち冒険者じゃない?」


「まぁ、そうですね。」


 他にあげるとすれば、依頼者とそれを受けた冒険者でもある。


「エルとラウム様が、友達になっているのに、私だけそれだと、何だか仲間外れみたいじゃない。だから、この機に私も、ノーリ君と友達になっておこうと思ってね。どうかな?」


「えっと、お願いします。」


 最初から断るつもりもないので、そう答える。


「えぇ、お願い。」


 こうして、グラディウスさんとも友達になった。

 しかも、それどころか、ライアさんの朝御飯を作り終え戻ってきたナニーさんとも流れで友達になり、最初遠慮していたアリーさんも、皆からの説得で、友達になってくれた。


「それで、誰がライアちゃんに朝御飯を持っていく?」


 僕と友達になった後に、ナニーさんが、そう尋ねてきた。


「僕が行きますよ。」 「私が行きます!!」


 それに対して、僕とエルマーナさんが同時に答える。


「じゃあ、エルとノーリ君の2人に任せるでいいんじゃない?」


「え? グラディウスさんも行くんじゃなかったんですか?」


 そう言っていた筈だと思い、聞いてみる。


「そのつもりだったけど、3人で行くのは多いと思ってね。それに、ノーリ君の事を信頼しているから、何かあってもエルの事を守ってくれるでしょ?」


 そう聞かれ、すぐに


「はい。それは、任せて下さい!!」


 そう答える。


「じゃあ、任せたわ。」


 そう言われ、ナニーさんからライアさんの朝御飯を預かる。

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