閑話・面白いレシピ
今日は、ダンジョンへはお休みだ。午前中は、まだ、読み終えていないレシピ検索の全閲覧を見た後、午後から街にでも出てみようと思っている。
「お兄ちゃん、今日は休みなの!!」
「あぁ、午後から街にでも行こうと思っているけど… そうだ、ソフィアも一緒に行くか?」
「はい、行きたいです!!」
凄い勢いで、食いついてくる。
「そ… そうか、なら行くときになったら声をかけるな?」
「はい!! それまで、勉強を頑張ります!!」
そう言ってから、ソフィアは、勉強を始める。
僕も、レシピ検索の全閲覧を見始める。時折、ソフィアの勉強を教えながら、過ごす。読んでいる際に、面白いレシピを見つけた。丁度時間も午後に差し掛かろうとしていたので、そろそろ街にでも、出掛ける事にする。
ソフィアに声をかけ、ポリーナさんに、昼は外で食べる事を伝え、街へと出掛ける。
◆
街に出た後は、ソフィアと共に、何気にリピート客になってあるニホンショクを出してくれるお店にむかう。
お店は、今日も繁盛していた。列に並び僕たちの順番が来て、2人で中に入る。
「ソフィアは、今日は何にするんだ?」
「私は、肉うどんにします!!」
「…ソフィアは最近、そればっかりだな?」
「この、甘辛なお肉と麺?っていうのがマッチしていて美味しいんだもん!!」
「まぁ、ソフィアが喜んでくれるなら、何でもいいよ。」
少し顔を赤くするソフィア。
「…お兄ちゃんは、何にするの?」
「そうだな… なら、今日は、ソフィアと同じ肉うどんにするよ。」
肉うどんを注文し、食べ終えてからお店を出る。
◆
お店を出た後は、街を歩き回る。その際に、アイテムを作る為に、必要な材料を買っておく。日も暮れてきたので、家に戻る事にする。
「お兄ちゃん、色々買ってたけど何に使うの?」
「ん、それは後でのお楽しみだ。」
「…分かった!! 楽しみにしてる!!」
頭を撫でてやりながら、家へ帰る。
帰りつくと、早速作製に取りかかる。
『検索するアイテム名の入力または全閲覧を選択して下さい』
全閲覧を選択してから、そのレシピのページに飛び、作製する。
『作製時間:5分』
思ったよりも、早く出来るようだ。
~5分後~
『作製完了しました』
宝箱から取り出した時に、丁度ソフィアが呼びにきた。それを持って、食卓にむかう。
◆
「これが、お兄ちゃんが言っていた物?」
「あぁ、そうだよ。」
「これは何なんだいノーリ?」
「えーと、確か… マヨネーズです。野菜何かにつけて食べる物ですね。」
「そんなものがあるんだね、ノーリ君。使ってみてもいいかな?」
「はい、どうぞ。」
サラダに少しマヨネーズをつけた後、皆で一斉に食べる。気づけば、マヨネーズは消えており、次の食事からは、常にマヨネーズが、常備させる事になった。